鉄道研究部の後輩&同期の3人組で毎度お馴染み鉄道旅行をおこなった、中学三年夏休みのある日。
夜に新宿駅で集まり、今は亡き夜行列車である快速“ムーンライトえちご”(485系)に乗って、高崎線・上越線・信越本線を走り抜ける真夜中の列車の旅がスタート。
夜が明け新潟駅へ着いたと思えば、信越本線・磐越西線直通のキハ40に乗り会津若松へ。
そして、会津若松駅に到着すると、これまた今は亡き快速“あいづライナー”(485系)に乗り換えて猪苗代駅で途中下車し、猪苗代駅から撮影ポイントまでテクテク歩いて磐越西線を小一時間撮影。
いろいろ撮影できて満足気なころころ一行は、再び駅へ戻って719系快速列車に乗り、郡山までの磐越西線の旅を再開。
そして郡山駅に着き、お昼ご飯を食べるともう旅の折り返し地点。郡山では磐越東線に乗り換えて、いわき駅で常磐線に乗り継ぎ、長い旅行ももう終盤。
勝田駅に到着して、駅の周りをブラブラしよう…というところで遭遇したのが、今回ご紹介の旧車でございます。
ちなみに、乗った車両や経路などがここまで細かく書けたのは、写真として記録に残していたため。
磐越東線以降の話がやたらに大雑把になっているのは、逆に写真を一切撮っていなかったため。
…にしても、記事を書くためにアルバムを見返すまでは、この旅行のことをすっかり忘れていました。しかし、写真を見返すと当時の記憶がありありと甦ってきたのです。
やはり写真は偉大だなァ。
★旅のおもひで(の一部)★
↑ムーンライトえちごの幕(確かこれが二度目の乗車だったためか、車両は撮らなかったようです汗)
↑新潟に到着!夜行列車ならではのワクワク感からあまり眠れず、眠い目をこすりながらの撮影…。
↑信越本線・磐越西線のキハ40。残念なことに、現在は磐越西線からは引退してしまっているそうな…。一昔前までは地方の非電化区間に行けばいくらでもいる車両でしたが、さすがに令和の世では、現役車両はかなり減ってしまったそうです。
↑これまた今は亡きあいづライナー。ムーンライトえちごもそうでしたが、特急料金を支払うことなく国鉄の特急型車両に乗れるというのは、かなりお得な気分になれましたね。
↑和風で荘厳な雰囲気の会津若松駅。ここであいづライナーに乗り換え。
↑昭和風で素朴な雰囲気の猪苗代駅。ここから撮影地まで歩きました。
↑猪苗代駅から30分近く歩いた所の撮影スポットでパシャリ。田園風景が一面に広がっており、かなり綺麗な景色でした。
↑撮影を楽しんだ後は、再び磐越西線に乗って郡山へ。
↑猪苗代駅から乗車した、“あかべぇ”のイラストが描かれた磐越西線の719系。終着駅の郡山にて撮影。しかし、東海道線沿線民にとっては、この顔といえば211系を思い出しますなぁ。
↑これからご紹介する旧車に出会った勝田駅前。キレイです。
…ハイ、ということで!
当シリーズでもはや定番となってしまった(汗)長い前置きを経て、今回の旧車のおでましです!
マツダ ボンゴ ワイドロー 750キロ積
低床三方開 デラックス(H-BA2T8)
1977~81年式
茨城県県央地域にて 2013年8月28日撮影
六角形のライトベゼルが特徴的な“ヘキサボンゴ”こと、2代目ボンゴ前期型です。
草ヒロではおなじみのヘキサボンゴですが、物置草ヒロでなじみが深いというだけあって、多くは物置として使い勝手の良いワンボックス型のマルチバンかマルチワゴンがほとんどで、トラックの発見数は少ないです。
しかし、今回偶然出会ったヘキサボンゴはトラックの現役個体!
荷台は幌のカバーが施され、車内には仕事に使うような道具類が見られ、ボディのストライプは一部かすれているという、マニア所有のものでなく、仕事のためだけに使っているといった、自然な使用感のある天然旧車でありました。
10年近く前の地方都市とは言え、この年代のクルマが未だ現役で使われているということは滅多にないので、かなり物持ちのよいオーナーさんなのでしょう。
ナンバープレートが“水戸”ではなく、一文字時代の“茨”ナンバーなのが時代を感じさせますねぇ。。。
ちなみに年式は、サイドミラーの形状により最初期型と言える1977~79年式であると分かります。
そしてアオリ戸のヒンジ数が5個であるため、750キロ積と分かり、かつ最初期型であることからエンジンは1.3LのTC型を搭載していると分かるため、型式の特定もすんなりできました~。
めでたしめでたし!
ちなみにこの鉄道旅行、実はもう一台撮影ネタに遭遇しておりまして…。
猪苗代駅から撮影スポットに向かうまでの道中にて、建物の駐車場の中で埃を被って放置されていたミラウォークスルーバン(初代だったか二代目だったか…ただ、ミラウォークスルーバンだったというのは間違いないです)を発見したのです!
…がっ!
あまり古くないからと思ったのか撮影地まで急いでいたのか分かりませんが、せっかく異郷の地で見つけた草ヒロを盛大にスルーするということをやらかし、写真としての記録は一切残っておりません。
それでも記憶に残っているのは、ミラウォークスルーバンという車種のおかげと、行ったこともないような地域で草ヒロに偶然出会ったというシチュエーションのおかげでしょうなぁ。
今思えば、撮っておくべきだったと思います。ミラウォークスルーバンんんん…。