スズキ ジムニー
ターボバン(M-JA71V)
1986~87年式
山梨県にて 2018年12月28日撮影
230セドリックと顔を向かい合わせるようにして、SJ30ジムニーもこの大ガレージの中に放置されていました。
70年代の高級車セドリックと80年代の軽オブローダーというチグハグな組み合わせですが、それが却って意外性や面白みを生み出している新鮮な組ヒロでした。
4輪すべて外され亀の子状態になっていたセドリックとは対照的に、ジムニーは四本の足でしっかりと地面に立っていましたが、こちらもレストアベースなのでしょうかねぇ。それとも単なる整備中なのでしょうか?
ちなみにこちらのジムニー。
発見時はSJ30かと思っていましたが、記事を書くにあたって自動車ガイドブック等を用いて年式を精査してみたところ、JA71の前期型、しかもインタークーラーターボではない通常のターボエンジン搭載車だと分かりました。
JA71というと、インタークーラーを冷却する外気を取り入れるためのエアインテークがボンネット上に存在している印象が強かったのですが、どうやら、インタークーラー非搭載のモデルもあったようで。
“草ヒロぼくめつ会”の方たちは後期のJA71非インタークーラーターボ車の草ヒロを発見されているようですよ(本編では未紹介です笑)。
SJ30とJA71前期のインタークーラー非搭載車を見分けることはかなり難しいようですが、自動車ガイドブックをしらみ潰しに調べた結果、一応判別法の仮説を立てることができたので、ここに記しておきます。
それは、ヘッドレストの形状。
SJ30はヘッドレストに穴が開いておりませんが、JA71はヘッドレスト中央と下部に穴が開いており、そこで区別することが絵来るようです。また、SJ30前期であれば、ヘッドレスト以前にミラーの設置場所で見分けることが可能です。
ただし、ミラーの設置場所がJA71と同じSJ30後期にも穴開きヘッドレスト仕様がもしあったとしたら、上記の判別方法は使えないことになってしまいますが、とりあえずJA71としておきます。
また、ホイールが交換されておらずタイヤが見える個体のみに適用できる判別方法ですが、SJ30とJA71前期型はホイールのデザインも異なっており、前者は昔ながらの5スポークホイール、後者は現在も使われている星型の5スポークホイールとなっているようです。
JA71後期からはインタークーラー非搭載車は昔のデザインのホイールが装着されるようになっているので、その点はご注意を。
スズキ ジムニー バン
HA(V-JA11V)
1992~95年式
山梨県にて 2018年12月28日撮影
実はこのヤードには、もう一台ジムニーが居ました。
こちらはJA11の後期型です。ミラーのデザインからすると1992年以降のモデルのようです。
ヘッドレストに穴が開いていないため、廉価グレードのHAと思われます。
当然ですが明りのない建物だったため、中は相当暗く(これでもかなり明るく加工した方)、僕の撮影技術の下手さも相まって手前の柵にピントが合ってしまい、ジムニーがピンボケ状態になっていますがお許しを。
実はこの謎めいたヤード、昔は230セド以外にも510ブルなど色々なの旧車が犇めき合っていた豪華なヤードだったようなのですが、どういうわけか旧車はセドリックだけとなっていました。
おまけ
ヤードの近くにイイ感じの林道があったため、ちょっとだけ走って撮影することにしました。
ジムニー繋がりということで、ここにておまけで写真をご紹介します。
やっぱりジムニーは林道がよく似合いますね!