フォード フェスティバ5
1989~93年式
山梨県富士五湖地域にて 2018年9月9日撮影
第三位はこちら!
フェスティバ5というクルマです!
フェスティバといえば、マツダが5チャンネル体制を敷いていた時代にフォードとの提携によって生まれたクルマを思い浮べることでしょう。
中身はマツダ製でも、外見を変えてフォードのマークを付け、フォードブランドとしてオートラマ店という店舗で販売するという形式をとっておりました。
こちらのフェスティバ5も、言ってしまえばお馴染みの3ドアの初代フェスティバとほぼ同じなのですが、実は3ドアよりも更に珍しいモデルなのです。
…というのも、運転席をご覧くださればお判りいただけるでしょう、このクルマは左ハンドル車なのです。
オートラマ店で販売されていたクルマは、アメリカのフォードのブランドを纏っていたのは確かですが、中身は日本で生産されたマツダ車のものがほとんどで、右ハンドル車でした。
初代のフェスティバは、当初は3ドアモデルのみ販売しておりましたが、それは日本で生産された右ハンドル車。軽自動車に近いコンパクトさで取り回しの良い登録車という点やオートラマ店専売車による特別感もあって、ヒットを記録しました。
実はフェスティバは、韓国の起亜自動車でもプライドという名前のOEM車両として売られており、それは韓国国内で生産される左ハンドル車。ボディタイプは日本の3ドアだけでなく、5ドアと4ドアセダンがありました。
フェスティバのヒットにこれはイケると思ったのか、3ドアがデビューしてから3年後の1989年、韓国で生産されたキアプライドの5ドアモデルと4ドアモデルを輸入してフォードのエンブレムを装着し、フェスティバ5とフェスティバβという名前で販売することにしたそうな。
5ドアは3ドアに比べて利便性もよく、ホイルベースも3ドアよりも拡大されていたらしく、セールスポイントはいくつかあったのですが、日本では運転しづらい左ハンドルであることが災いしてか、あまり売れることもなく、現在では全く見かけない激レア車になっているようです。
まさかそんな珍しいフェスティバ5がこんな所で見られるとは思ってもみませんでした。
フェスティバ5は今のところこの一台しか見たことがありません。βの方に至っては、まだ一台も見たことがないです。
さて、生産終了からどんどん時が経過していくばかりですが、これからお目にかかることは出来るのでしょうか…!?
この家の敷地内には、クラウンも放置されていましたが、この一枚しかクラウンの姿を捉えていないので本編では紹介致しません。