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ごった煮!~これまでの鉄道探索個体を一挙放出~(18)

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いつかのブログ記事でもチラ見せした草ヒロの全貌を、今回お披露目いたします!

 

 

 

いすゞ エルフ250

低床トラック(TLD23)

1971~75年式

神奈川県にて 2021年9月25日撮影

※撤去済み

 

いや~これには驚きましたわ。

2代目エルフの後期型です。

2代目エルフは一般的にはメジャーと言えばメジャーな旧車ではありますが、僕はあまり出会ったことがなく、しかも地元で発見したのですからその驚きも無限大。

まさかこんなすんばらしい草ヒロが地元で見れるだなんて…!!

 

つい最近、撤去を確認したので公開に踏み切りました。

 

 

 

それでは、発見時のエピソードをお話しましょう。

 

僕が中学校に入学してからずっーと、11年以上経った今でも大学院に通うときに使っているほど毎日何年もお世話になっている某鉄道に乗っていたある日のこと。

いつものように大学院へ向かい、いつものように家へと向かっていたところ…。

車内が空いてくると、座って景色でも見ながら乗れる余裕ができるのですが、いつもの見慣れた景色が広がっていた矢先…。

衝撃的なものが目に飛び込んできたのです!!

 

それがこの、2代目エルフ!
一瞬目を疑いました。

 

ええーっ!?

な、なんだ今の!?

なんか2代目エルフっぽかったけど…!?

えぇ?草ヒロ??あんなのいたっけ??

 

…と、内心動揺を隠せませんでした。

がしかし、よくよく考えてみると、あのエルフがいた場所というのは、背の高い藪にほぼほぼ飲み込まれた状態の廃屋だったことを思い出しました。

どういう経緯で取り壊されることになったのかは不明ですが、実は見慣れた廃屋の中にエルフがいたようなのです。

 

その事実には心底驚きました。

なんたって、中学生の頃からあの藪に埋もれた廃屋の存在は知っており、『実はあそこの中に草ヒロがいたら面白いのになァ~』なんてことも考えたことがあったのですから!!(ほんと)

それがまさか、単なる妄想に留まらず、本当に草ヒロがいたなんて…。しかも、めちゃくちゃ草ヒロレベルの高い草ヒロがいたなんて…。

本当に夢のようでした。

疲れていたし、幻覚でも見ているのではないかと思うくらいの衝撃度と言っても過言ではないでしょう。

 

これには居ても立っても居られず、発見した次の日がちょうど土曜だったこともあり、翌日早速早朝から訪れてみることに。

 

 

草ヒロの最寄り駅から歩くこと数十分…そこで目にしたのがこの光景。

やはり、昨日のあれは幻覚ではなかったようです。

手前の瓦礫が廃屋の一部で、元々は奥に写っている藪がこちらまで広がっており、廃屋の方まで藪が生い茂って覆ってきているという状態でした。

なので、このエルフがいたことはもちろんの事、カーポートのようなえんじ色の構造物がある事すら10年以上知らなかったのです。完全に藪に呑み込まれていたようですね。

 

それがどういうわけかは知りませんが、廃屋が解体され、藪がかなり刈り取られたことで、ついに何十年ぶりかにエルフ君は日の目を見たというわけでした。

一日でここまで解体作業が進んでいたとは思えないので、何日かかけたのでしょうが、毎日使っている電車なのにもかかわらず工事が進んでいることに気付かなかった自分にも驚いたものです。

…朝は寝てるし、帰るときも寝てるか起きてても外は暗いしで、長らく気付かなかったのでしょう。

 

でも、中学生の頃から知っている身近な場所に大物草ヒロが埋もれていたなんて、なんだかロマンがありますなぁ。

自分にとっては、納屋の奥からスーパーカーが見つかったかのような驚きです。

 

 

ここで、もう一度エルフを見てみましょう。

サイドには屋号が残されています。

また、ルーフキャリアには地名などが書かれており、ローカル感満載。これぞ神奈川ならではの草ヒロですね。

しかしこれは、撤去されたからこそ公開できるもの。

撤去されたのは残念ですが、モザイクやぼかしの加工では草ヒロの魅力が半減されるので、そのまんまの状態で公開できるようになったのはよかったです。

 

状況が状況だけに、まっさきに撤去されるかと思って発見の翌日に向かったのですが、意外としぶとく残り続け、奥の藪や手前の瓦礫と廃屋が綺麗に片付けられた後も、エルフはカーポートのような構造物と共にしばらく生き延びていたので、

『あれ?もしかしてこのままずっと残り続けてくれるか?』

…と軽く期待したものの、今年の夏についに撤去を確認しました。

 

 

 

同じ日に撮った電車の車窓から見た様子。

見慣れた風景に、これがいきなり目に飛び込んできたのですから、本当に驚きました。

撤去されるまでの約一年間、短い間でしたが、ここを通るときはいつも楽しませてもらいました。


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