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Channel: ころころな趣味。
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くるぱくのくるまたち(26)

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今回のくるぱくシリーズでは、アメ車が登場!

デカくて大味なデザインという、かつてのアメ車ならではの雰囲気を漂わせる“THE アメ車”を3台ご紹介します!

 

 

 

 

ゼネラルモーターズ ビュイック・スーパー

1950年式

日本自動車博物館にて 2013年8月14日撮影

 

アメ車史上、五本の指に入るくらい凄まじいデザインのクルマだと勝手に思ってます。

一度見たら忘れられないほど奇抜なデザイン。

一体何を思ってこのようなデザインにしたのか気になるほど派手なデザイン。

 

こちらは、ゼネラルモーターズのいちブランドであるビュイックから登場した、スーパーという名前のクルマ。そして、第四世代にあたるモデルです。

第四世代は1949年式から1953年式まで存在していますが、このデザインを採用しているのはなぜか1950年式のみ。

それ以外のモデルでは、牙のようなグリルのバーがバンパーまでは覆っておらず、グリルの中で完結しているという、多少は大人しいデザインになっています。

ギラギラしていて豪華なデザインが揃う当時のアメ車の中でもさすがにこれは不評だったのか、衝突安全性の観点から廃止せざるを得なかったのか、その背景は分かりませんが、1950年式のみの特徴となっているようです。

 

 

余談ですが、プレイステーション2のゲーム『チョロQ HG4』では、1950年式のビュイック・スーパーをモチーフにしたと思われるチョロQが登場します。

“ポクイータウン”の一角に建っている幽霊屋敷で行われる肝試しイベントで、ある部屋にゾンビチョロQが現れて主人公に襲い掛かってくるのですが、そのゾンビの見た目が明らかに1950年式のビュイック・スーパーなのです(牙の部分がより鋭くなっていて、バンパーの両端にも牙が付けられているなど、よりホラーな見た目に改造されていますが)。

薄暗く複雑な構造の不気味な屋敷や、内容がやたらに生々しい古びた日記など、肝試しイベントではゾンビの登場以外にもオソロシイ演出が色々あったので、『チョロQHG4』をプレイしたことがある方ならきっと覚えがあるハズです笑

また、HG4にはプレイヤーが操作できるボディとしてもビュイック・スーパーが収録されており、“チョロQ 028”がそれです。こちらの3Dモデルは実車のデザインに忠実なものになっています。

 

更に話が逸れてしまいますが、せっかくチョロQHG4の話が出たので、このゲームについてちょいと語らせていただきます笑

90年代から00年代にかけて、ハードメーカー問わず色々な機種からチョロQのゲームが発表されたのですが、その数は20を超えるほど。

しかも、下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるというわけでもなく名作揃いであり、個人的にはチョロQHG4もメチャクチャ面白く、お気に入りのゲームです。

映画のような感動的なストーリー(小学生時代に初プレイした時は、クライマックスで泣いてしまいました笑)や、多種多様なイベント、バラエティ豊かなコース、印象的なBGMの数々…この他にも様々な見所があるのですが、クルマ好き的に特筆すべきはボディの収録数の多さ。

その台数はチョロQシリーズ随一で、プレイヤーが操作できるもので204種類もあるのです。

 

車種のジャンルも多種多様。日本車から外車まで、旧車から当時最新型の新車まで、ファミリーカーからレーシングカーまで、実車をモチーフにした様々なチョロQが登場します。

レースゲームらしからぬクルマが登場するのはHG4に限らずチョロQシリーズではおなじみですが、HG4では図抜けて収録車種がマニアックなのです。

例えば日本車で言えば、フジキャビンやダイハツBeeのような旧車マニアくらいしか知らないような市販車から、市販車の域を超えて日産JUDOのようなドマイナーなコンセプトカーまでも収録されているという徹底っぷり。このゲームを開発した人にも相当なクルママニアがいたのでしょうね~。

 

…とまあ、長々と記事とあまり関係ないゲームの話をしてしまいましたが、それほどおすすめなゲームなので、プレイしたことがないという方は、中古品を買って是非遊んでみてください!

他にも、僕にとっては思い出深いチョロQのゲームはいくつもあるので、その話も機会があればしていこうと思います笑

 


 

さて、話を戻して、くるぱくぐるまの紹介に戻りましょう。

 

フォード マーキュリー・クーガー

XR-7

1969年式

日本自動車博物館にて 2013年8月14日撮影

 

ビュイックを見た後だと、メチャクチャ大人しいデザインに見えてしまいますが、こちらのクルマもなかなかのモノ。

確かにビュイックスーパーのようなハデさはありませんが、逆にシンプルさに徹底したデザインとなっており、フロントにはヘッドライトが見られず、顔面全部がグリルとなっている大胆なデザインです。

 

じゃあヘッドライトはどこへ行ったの?

…と疑問に思われることでしょう。

そのカラクリは既にこちらの記事でも解説しておりますが、グリルの両端がヘッドライトカバーになっており、ライトを点灯するとカバーがスライドしてヘッドライトが露わになるという仕組みなのです。

メチャクチャカッコいいギミックですよね!

 

 

 

フォード マーキュリー・コメット

セダン

1971~72年式

日本自動車博物館にて 2013年8月14日撮影

 

こちらのクルマもマーキュリーブランドですが、『西部警察』に登場して爆破されたり、『グランツーリスモ4』などに収録されたりしたことがあるクーガーの方が日本人にとっては馴染みが深く、これはちょっとマイナーかも知れません。

僕はこの博物館で初めてこのクルマを見て、初めてのこのクルマの存在を知りました。

 

その名はコメット。

マーキュリーというブランド名が水星(Mercury)から名付けられたのか、宇宙に関する名前が付けられたマーキュリー車の一つがこれのようです。他にはメテオ(隕石)なんていうマーキュリー車もあったそう。

このクルマはコメットという名前ですが、コメットというのは、彗星を意味する英語です。

…すなわち。

日本人にとってこのクルマ 『マーキュリー・コメット』は、『水星・彗星』という名前になってしまうというわけで…。

当のアメリカ人は全く意識していなかったでしょうが、日本人にはちょっとオシャレな洒落を利かせた名前みたいな感じになります笑

 

 

……それはさておき、このコメットのプレートには、1964年式と表記されていましたが、これは完全に間違いのようです。

1964年式は2代目モデルなのですが、こちらはなんと7代目モデル。両車は明らかに違うデザインなので、普通は間違えることはないと思うのですが、別のクルマ用のプレートを貼ってしまったのでしょうかねぇ。

レジュメの方には何年式と書いてあるのか気になりましたが、撮影枚数を節約し始めた終盤に撮影したクルマだったため、レジュメを撮った写真はなく、実際の年式は分からずじまいに。

 

とは言え、かつてのアメ車はマイナーチェンジを頻繁に繰り返す傾向が強かったので、コメットも例外ではなく、1971年~77年式まで存在する7代目コメットですが、1971~72年式とまで絞り込むことが出来ました。

バンパーの形状で特定が可能なのです。


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