マツダ ファミリア 1000バン
デラックス(BPAV)
1967~68年式
長野県松本盆地にて 2015年1月3日撮影
約5年続いた初代ファミリアの歴史の中でも、1年程度という短い期間しか生産されなかった後期型を発見しました。
博物館で展示されている初代ファミリアが軒並み前期型であることからも、当時流通した台数の差が窺い知れます。
個人的には、後期型の顔よりも前期型の顔の方が好みですかね~。
まあ、それはさておき、こちらのファミリアバンは畑の物置として使われている様子でした。
しかし、お顔はグリル諸共ごっそりなくなっており、テールランプも欠損し、窓ガラスはなくなっている部分もあって、雪が社内まで吹き込んでいるという、あまりよろしくない状態でありました。
濡れてもいいようなもくらいしか置けない物置となってしまっているようですが、今でもちゃんと物置として使われているのか気になるところ。
ぽきっと折れてしまいそうなほっそい“Familia”エンブレムは案の定折れていました。
内部の様子です。
ダッシュボード助手席側に貼り付けられている“Familia VAN”のオーナメントがオシャレ。
1960年代頃の商用車というのは、平日は仕事用でも休日は家族サービス用の乗用車として使われた例も多かったと聞いたことがありますし、乗用にも使えるようにこのようなオシャレ装備があったのでしょうかねぇ。
事実、ファミリア1000バンが掲載されている『自動車ガイドブック Vol.14』の紹介文(p.131)にもそのような記述がありますし、実際のところそうだったのでしょうね。
投石のイタズラにでも遭ったのか、フロントガラスにはポッカリと穴が開いていました。
合わせガラスの装着が義務付けられた現代のクルマではありえない壊れ方です。