僕がこれまで発見した道路標識たちを紹介していく『交通の番人たち』シリーズ、本日よりスタートです!
まずは、珍しさ云々関係なしに、法令で制定されている道路標識を最初から順に紹介していきます。
道路標識には、それぞれ固有の番号が決められていおり、基本的に番号順に紹介していくのですが、そうすると『案内標識』→『警戒標識』→『規制標識』→『指示標識』という順になってしまいます。
個人的には、『規制標識』→『指示標識』→『警戒標識』→『案内標識』という順の方がしっくりくるため、ジャンルの順番はこの通りにし、ジャンル内では番号順に紹介していきます。
それでは、雨の日も風の日も…道路の脇で健気に立って活躍している道路標識たちの勇姿をご覧ください!
規制標識(全59種類/内47種類撮影済み)
通行止め(301)
属性:規制 レア度:★★★★☆
意味:車両と路面電車と歩行者は、通行してはいけません。
発見数:[調査中]
関連標識:車両通行止め/二輪の自動車以外の自動車通行止め/大型貨物自動車等通行止め/大型乗用自動車等通行止め/二輪の自動車・原動機付自転車通行止め/自転車以外の軽車両通行止め/自転車通行止め/車両(組合せ)通行止め/歩行者通行止め
長野県にて 2013年2月10日撮影
規制標識のトップバッターを飾るのは、『通行止め』!
通行止めは、数多く存在する“通行止め系標識”の全ての役割を司る、“通行止め系標識”のボスとも言える存在。
この標識が設置されている場所より先は、普通乗用車やトラック、バス、二輪車、自転車、大八車や馬車などといった、いわゆる“乗り物”は全て通行することはできませんし、車椅子や一輪車、スケートボードのような歩行者扱いされる乗り物も、そして歩行者自身も、果ては路面電車も、とにかく、道路を利用する存在全ての通行をシャットアウトすることができる、最強の標識なのであります。
それだけ強力な規制効果を持っているだけに、使いどころは多くはありません。
ただ、工事現場のようなところで使われることはよくありますが、工事が終われば通行止めは解除されてしまうため、簡易的な立て看板のような形で設置されることがほとんどなので、通常の標識のようなシッカリとした作りの常設モノは必然的に珍しくなってしまうというわけなのです。
常設の通行止めが設置されるとすれば、山間部が一番よく見られる場所でしょうね。
例えば、廃道や林道、規定降雨量を超えた場合に通行が規制される道路、積雪のために冬だけ封鎖される道路にて、ゲートと共に設置される場合です。
だからといって、平野部では全く見られないというわけでもなく、豪雪地帯で除雪が間に合わないような地域で踏切を冬期のみ封鎖する場合や、部外者が入ってこないようにするために港湾地区の入り口に設置されるような場合もあるようです。
今回お見せした『通行止め』は、林道のゲートに備え付けられていたもの。
平野部で見られる『通行止め』は補助標識付きであることが多いため、補助なしの『通行止め』はあまり見られません。
親と共にジムニーで林道を走りに行った際に発見した、偶然によるラッキーな発見パターンでありました。
この様な具合でゲートに設置されておりました。
おまけ
ゲートの錆が美しい。
幽玄な雰囲気の林。