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ピクミンについて語る ~原生生物編~(7)

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原生生物の紹介例については、こちらの記事を参照してくださいまし。

 

 

No.006

ブタドックリ

和名:ヒフキブタドックリ(ブタドックリ科)

運搬数:7~15(『1』)/7~14(『2』)/5~10(『3』)

誕生数:8(『1』『2』『3』)

価格:4ポコ  体長:52mm

攻撃方法:火炎放射、振り飛ばし

登場作品:『1』『2』『3』

関連生物:ミズブタ、コブタドックリ、フタクチドックリ(クロガネオオイシツツミ)、フタクチドックリ(ヤマトイシツツミ)、ミヤビフタクチ、ユキフタクチ、ヒフキドックリ、フーセンドックリ、アオケダタラ

 

 

[概要・生態]

①(『1』のEDより引用)

口吻より常温空気中で発火する液体を吐く。

②(『2』『3』のオリマーメモより引用)

体前方の口吻より常温空気中で発火するリン化合物を吐く。

吐き出す発火物質は触媒との反応や混合比など、生成プロセスが複雑なため(炎の逆流や体内での発火といったリスクを回避するためだと思われる)生命活動を止めても勝手に発火するといったことはない。

それでも死体のあつかいには十分注意が必要である。

 

 

[外見・鳴き声]

その名の通り、ブタと徳利を合体させたような姿の原生生物。

横倒しにした徳利に四本の豚足をくっつけたかのような出で立ちで、徳利で言うところの注ぎ口の部分が長い鼻になっている。ブタドックリの鼻と口は兼用となっているのか、口裂らしきものは見当たらない。オリマーメモに倣い、以降“口吻”と表記する。

ブタドックリの口吻は豚の鼻のような見てくれではなく、徳利の注ぎ口と同じように一つの穴が口吻を形成している。

体色は銀色で、口吻の辺りだけは赤い。目は線のように細長く、緑色となっている。

尻尾はない。

 

鳴き声は、ブタドックリというだけあって豚のような鳴き声を上げる(『1』では特にそれが顕著)。

『ブゥッ、ブゥッ、ブゥッ…』(ピクミンに攻撃されている時――『1』のみ『2』以降は攻撃されても鳴き声を上げない)

『ブフブフ…』(ピクミンを前方に振り飛ばす時)

『ブゥゥ…』(死ぬ時)

 

 

[行動パターン]

常に起きており、狭い縄張りの中を徘徊している。時折立ち止まり、長い口吻をぶらぶらと振っている様子が観察できる。

ピクミンを見つけても立ち止まり、その時は口吻から空気を吸引し、ピクミンの方を目掛けて口吻から炎を噴射する火炎放射攻撃を繰り出してくる。

ピクミンにまとわりつかれると、前方に思いきり体を振って、ピクミンを前方へ振り飛ばす。

そこへすかさずピクミンへ向かって火炎放射をお見舞いし、ピクミンを焼き払おうとしてくる。

 

 

[倒し方]

①(『ピクミン』での倒し方)

○ 概要 ○

ピクミンを燃やす火炎放射を仕掛けてくる故に強敵のように感じるかも知れないが、赤ピクミンは火に強く燃えることがないため、赤ピクミンのみで戦えば大したことはない。

だが、ここで黄ピクミンや青ピクミンで戦おうとすると途端に強敵に変化する。

炎耐性がない黄ピクミンや青ピクミンが炎に曝されてしまうと、ピクミンの葉/つぼみ/花が燃えてしまい、悲痛な叫び声を上げながら走り回った挙句、間もなく死んでしまうのだ。

焼死する前に笛を吹いて呼び掛ければ、たちどころに炎が消えて救うことができるのだが、そのタイミングはかなりシビア。

燃え尽きるまでが約3秒、ピクミンが呼び掛けに反応できるのは燃え始めてから約2秒まで、ということで、わずか2秒以内に呼び戻さないといけないのである。

何十匹ものピクミンが燃えてしまった時は、犠牲を免れることはできないだろう。

 

しかし、先述したように決して燃えることがない赤ピクミンを使えば、ブタドックリに直接的に殺されることはないので安心して戦える。

…とは言え、赤ピクミンで戦えば犠牲は絶対に出ないかというと、それもまた違うのだ。

ブタドックリが一定時間攻撃を受け続けると振り飛ばしてくるため、ピクミンが飛ばされた先にもし別の原生生物がいたとしたら、その生物によって殺されてしまう可能性もある。それに、飛ばされた先が水たまりだった場合はオリマーが呼び掛けない限りは溺死してしまうし、崖の下に落とされてしまった場合は即死だ。

また、ピクミンが飛ばされると、花ピクミンは花が散ってつぼみや葉っぱになってしまうことがある(葉→つぼみ→花の順に足が早くなる)という弊害もあるため、犠牲を少なくしたい、ハイスコアを目指したいというなら、振り飛ばされる前に一旦ピクミンを呼び戻そう。

 

・ヒット&アウェイ戦法

通常の倒し方はこれ。

赤ピクミンを投げつけて攻撃 → 振り飛ばす態勢に入ったらすかさずピクミンを呼び戻す → 振り飛ばし動作が終わったらまた投げつけて攻撃 → 振り飛ばす態勢に入ったら(以下略

…というシーケンスをブタドックリが死ぬまで繰り返す、いわゆる“ヒット&アウェイ”と呼ばれる戦い方だ。

ピクミンに攻撃されてから振り飛ばしにかかるまでの時間的猶予はあまりないため、この戦い方であれば赤ピクミンは20匹もいれば充分だろう。

 

・ワンターンキル戦法

初心者の人にも実践しやすいヒット&アウェイ戦法だが、欠点としては時間がかかってしまうというものがある。

『ピクミン』というゲームは、決められた時間内にいかに多くの作業をこなせるか、というところがテーマの一つとなっており、かつハイスコアを目指すためのポイントなのだ。一日のうちに色々な作業を行うためには、原生生物を倒すことにあまり時間をかけないようにすることが必要不可欠なのである。

時間をかけない効率の良い倒し方というのが、このワンターンキル戦法だ。

赤ピクミンを一匹だけ投げつけて攻撃する → 振り飛ばし態勢に入ったら呼び戻す(飛ばされる先が安全なら呼び戻さなくてもよい) → 振り飛ばし動作が終わったと同時に40匹以上の赤ピクミンで取り囲んで袋叩きにする

…という戦法だが、こうすると次の振り飛ばし動作に移行する前に倒すことができる。

 

 

②(『ピクミン2』での倒し方)

・ヒット&アウェイ戦法

・ワンターンキル戦法

 

・紫ピクミンを投げつける

先ほど紹介した二つの戦法をそのまま使ってもよいが、『2』では原生生物をいとも簡単に倒せる紫ピクミンが使えるため、彼を使えばブタドックリも造作もなく倒せる。

紫ピクミンなら10匹もいれば充分だろう。紫ピクミンを連続で投げつければ、振り払い攻撃を一度もするいとまを与えず倒せるのだ。

 

…では、紫ピクミンが使えない状況だったとしたら、『1』と同様に赤ピクミンのみで倒さないといけないか、というとそうでもない。

というのも、『2』以降はピクミンの炎に対する耐性が大幅に向上したのである。

その変化は如実に表れており、燃え尽きるまでが僅か3秒ほどだった『1』に対し、『2』では燃え尽きるまでに約10秒もかかるようになり、燃え始めてから約6秒までなら笛を吹いて呼びかければ救出できるようになった。『1』と比べたら3倍ほど救出可能な猶予が増えたということになる。

したがって、ピクミンに火がついたとしても落ち着いてピクミンを呼べば簡単に救うことができる。

この炎耐性の向上が、『2』における赤ピクミン需要の低下に陥った原因の一つと言っても過言ではないだろう。

 

 

③(『ピクミン3』での倒し方)

・ヒット&アウェイ戦法

・ワンターンキル戦法

『3』では、ストーリーモードでは紫ピクミンが使えないため、『2』のように数秒で倒せるということはなくなったが、上記の戦法を使えば強敵ではないだろう。ピクミンの炎耐性も相変わらずだ。

 

 

 

[補遺]

ブタドックリは『ピクミン』から毎作品欠かさず登場していますし、スピンオフの『Hey!ピクミン』にも登場しているという皆勤賞の原生生物です。

『2』ではミズブタというブタドックリの派生生物も登場しましたし、“~ドックリ”という名前の原生生物は初代からも色々出ているため、ピクミンシリーズではお馴染みのジャンルの原生生物ですね。

『1』に登場するトックリ系原生生物は、フタクチドックリ(クロガネオオイシツツミ)、フーセンドックリがおり、

『2』では、ミズブタ、フタクチドックリ(ヤマトイシツツミ)、ミヤビフタクチ、アオケダタラが新登場。

『3』では、ユキフタクチという新種が発見されました。

『Hey!』ではコブタドックリとヒフキドックリという原生生物が登場します。

 

ブタドックリ、見た目も動きもどこか可愛らしくて、結構好きな原生生物です。

長い鼻をブラブラ揺らしている姿は必見!

しかし、『1』では一旦火がついたら簡単にピクミンが死んでしまうという恐ろしさと、火が燃え移って逃げ惑っている時のピクミンの悲鳴がとにかく悲痛(“フゥォーン…!”という甲高くか細い悲鳴。これを聞くといたたまれない気持ちになり、ピクミンを焼死させてしまった時の罪悪感と言ったらこの上ありません。『2』以降はこの悲鳴は使われなくなりました。)ということもあり、昔はブタドックリに対してちょっとどこか恐ろしい印象がありました。

ブタドックリが生息しているのが、一日中薄暗い『樹海のヘソ』というエリアということもありましたしね…。

しかし、『2』ではピクミンが燃えても簡単に救助できるようになったということと、心強い紫ピクミンの存在もあり、ただただちょっと愛嬌のあるブタさんっていう印象に変わりました笑

 

炎を吐くという原生生物は、赤ピクミンの必要性を高めるために必要不可欠だったのでしょうけど、炎を吐くという現実ではありえなさそうな生態を、どのようなメカニズムで実現しているのかということを細かく設定しているのがとても面白いです!

オリマーの原生生物メモによると、常温発火性のあるリン化合物を体内で合成し、それを吐き出しているとのこと。

体内で発火しないのは、発火性のない物質同士を掛け合わせて発火性の物質を合成しているためということになり、合成の際は触媒も利用しているようです。

どんな化合物を使っているのか想像するのも楽しいですね!


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