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ピクミンについて語る ~原生生物編~(9)

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原生生物の紹介例については、こちらの記事を参照してくださいまし。

 

 

No.008

フタクチドックリ

和名:クロガネオオイシツツミ(科:不明)

運搬数:30-50

誕生数:50

価格:-  体長:不明

攻撃方法:岩吐出

登場作品:『1』

生息地:希望の森大水源

関連生物:フタクチドックリ(ヤマトイシツツミ)、ミヤビフタクチ、ユキフタクチ、ヒフキドックリ、ブタドックリ、ミズブタ、コブタドックリ、フーセンドックリ、アオケダタラ

 

 

[概要・生態]

①(『1』のEDより引用)

大陸から飛来、帰化した外来種。

 

②(任天堂公式『ピクミン』攻略本内の現住生物図鑑より引用)

この星のほかの大陸からやって来た生物で、大陸名はストロングアームキャノンビートル。

空気を大量に吸い込んだ後、ピクミンたちめがけて大岩をはき出す。

[引用元:任天堂公式ガイドブック ピクミン, 2002年発行, p.26]

 

 

[外見・鳴き声]

前々回紹介したブタドックリ、前回紹介したフーセンドックリと同様に、“~ドックリ”という名前の原生生物であるため、体が徳利のような形をしている点や、息を吸い込んで吐き出すという動作をする点では共通している。

しかし、ブタドックリやフーセンドックリと大きく異なる点が存在する。

それは口だ。ブタドックリやフーセンドックリには口が一つしかなかったが、フタクチドックリはその名の通り口を二つもっており、フタクチドックリ最大の特徴である。

 

体の形は徳利のような形をしているが、ブタドックリやフーセンドックリよりも更に丸身を帯びており、目はポッカリと空いた大きな口の両脇についている。もう一つの口は大きな口の上部についており、こちらはサイズが小さい。

脚は太く、体の下部に四本生えている。節は見当たらないが脚の中央付近で湾曲しており、さながらタランチュラの足のような見てくれである。

体表面は脚も含めて黒紫色の硬い外殻で覆われており、甲虫のような光沢をもっている。死ぬとひっくり返って裏面を見ることができるが裏面は外殻で覆われておらず、黄土色の肉が見えている。

目の色はエメラルドグリーンであり、昼間でも発光している様子が確認できる。

 

体長はかなり大きめで、『ピクミン』(第一作目)に登場する原生生物の中ではダイオウデメマダラ、ダマグモ、ヘビガラスに次いで大きい(体長に関する具体的なデータは確認できないため、見た目で判断)。

死骸を運搬するには最低でも30匹ものピクミンが必要であり、これは、『ピクミン』(第一作目)に登場する死骸運搬可能な原生生物の中では最も重いことになる。

 

鳴き声は特にないが、息を吸い込んで吐き出すときには音を発する。

 

 

[行動パターン]

常に起きている。一定の縄張り内を徘徊しており、ピクミンの存在を察知するとその方を向く。

そのまま逃げずに正面に立っていると、上の口から思い切り息を吸って体内で空気を圧縮し、即座に下の口から圧縮空気を解放、そのときの勢いで体内に蓄えてある大岩を吐き出してピクミンを押し潰そうとしてくる。

岩は結構なスピードで一直線に転がっていき、岩に潰されたピクミンは助ける暇もなく即死する。

 

上の口から空気を吸う際に上の口を塞がれてしまうと、体内に熱がこもるのか、羽を兼ねた硬い外殻を開けて赤く発光した肉を露出し、一定時間逃げるように動き回りつつ放熱を行う。

放熱が終わると外殻を閉じて、ピクミンを押し潰すために再び岩を吐き出そうとしてくる。

 

 

[倒し方]

フタクチドックリは、『行動パターン』でも述べたように、一直線に進む大岩を物凄い勢いで吐き出して攻撃してくる。

この大岩に潰されると、ピクミンは成すすべもなく即死してしまう。オリマーは宇宙服を着ているため潰されても即死はしないが、かなりのダメージを受けてしまうので要注意だ。

炎や水に耐性のないピクミンが炎や水に当たったとしても笛を吹けば救出できることもあるが、潰されることに関しては赤・青・黄どの色のピクミンにも耐性は一切なく、笛を吹いても助けることはできない。

そのため、フタクチドックリと戦うときはピクミンを一匹たりとも犠牲にしないという緊張感を持とう。

 

さて、倒し方の本題に入るが、フタクチドックリの外殻は硬いため、外殻にピクミンを投げつけても一切ダメージを与えることはできない。しかし、外殻の内側の肉はピクミンの攻撃が通るため、肉をピクミンに叩かせよう。

では、肉をどうやって攻撃すればよいのか。ここで、上の口から息を吸い込んでいるときに口を塞がれると、硬い外殻を開けて肉を露出しながら逃げ回るという習性を利用する。

 

まず、息を吸わせるために、フタクチドックリの前に立つ。

息を吸い込み始めたら、岩を吐き出す前にすぐさま上の口の中に正確にピクミンを放り込んで塞いでしまおう。

一発でいけるか不安なら、『下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる』の理屈で何匹ものピクミンを投げつける。岩を吐き出す前に放り込むことができれば成功だ。

もし岩を吐き出すまでに間に合わなかった場合は、大量のピクミンを失うことになることを覚悟すべし。

ところで、口に放り込まれたピクミンは原生生物に食べられた時と同じ悲鳴を上げるが、フタクチドックリはピクミンを捕食することはないため、ちゃんと生きて帰ってくるので心配ご無用。

 

上の口を塞がれると一瞬苦しそうにした後、外殻を開けて一定時間逃げ回る。

このときに、ダメージが通る肉にピクミンを投げつけて攻撃しよう。

肉は赤く発光しており、湯気も上がっていて熱そうに見えるが、火をまとっているわけではないため、黄ピクミンや青ピクミンで叩いたとしても燃えることはない。しかし、攻撃力が高い赤ピクミンを使った方が早く倒せるので、黄や青を使わなければならない理由がない限りは赤ピクミンを使うことをおススメする。

 

一定時間経過すると立ち止まって外殻を閉じてしまうため、再び息を吸わせて上の口を塞ごう。

出来ればワンターンキルを狙いたいところだが、赤ピクミンがたくさんいたとしても投げるスピードが遅ければ意味がないため、ワンターンキルを目指すなら高速投げのテクニックを会得する必要がある。

Cスティックによる隊列移動でオリマーの周囲にピクミンを密集させた状態で、Aボタン(ピクミンを投げる操作)を連打すると高速投げができるのだ。

このテクニックはフタクチドックリに限らず、あらゆる原生生物を早く、そして少ない犠牲で倒すために必要になってくるので、ぜひ身に着けよう。

 

ちなみに、フタクチドックリの倒し方とは一切関係のない話だが、実はフタクチドックリが吐き出す大岩はオリマーが繰り出すパンチで破壊することができる。転がってきた岩にタイミングよくパンチすれば簡単に壊せるのだ。

ただし、オリマー・パンチはピクミンを一匹も連れていない状態でないと発動できない(パンチのボタンとピクミンを投げるボタンが同じため)。したがって、ピクミンを連れた状態で岩を破壊することはできないので、残念ながら実戦で使えない。

探索に疲れたときの気晴らしや暇つぶし、家に遊びに来た友達に見せるパフォーマンスとしての用途くらいしかないだろうか。

 

 

[補遺]

フタクチドックリは、ブタドックリとフーセンドックリ同様、“名前だけなら”初代『ピクミン』から『ピクミン3』まで毎度登場しているおなじみの原生生物です。

“名前だけなら”と書いたのは、『1』に登場するフタクチドックリと、『2』『3』に登場するフタクチドックリとでは名前が同じでも姿が全く異なるためです。

『1』に登場するフタクチドックリはクロガネオオイシツツミという和名で、『2』『3』には登場しません。一方、『2』『3』に登場する方はヤマトイシツツミという和名で、こちらは『1』には登場しません。

 

『1』のエンディングで流れる原生生物紹介では、クロガネオオイシツツミは大陸から飛来して帰化した外来種と紹介されていますし、公式ガイドブックには、ストロングアームキャノンビートルという大陸名で呼ばれていると書かれています。

『2』『3』で登場するフタクチドックリは、ヤマトイシツツミという和名や、オリマーメモの内容から推測するに、オリマーが探索した地域の在来種なのでしょう。

 

クロガネオオイシツツミ(以降フタクチドックリと表記)は、倒すためにはフタクチドックリの正面に立ってわざと息を吸わせて上の口を塞がないといけないというスリリングな倒し方が面白くて好きです。

今なら難なく倒せますが、子供の頃は上の口を塞ぐのに失敗して、大量のピクミンを死なせてしまったことが何度あったか…。半ばトラウマモノですが、同じ思いをしたピクミンプレイヤーの方は多いハズ……、ですよね?笑

 

最低でも30匹ものピクミンを使わないと死骸を運ぶことができないというほど巨大な体に、黒光りするボディ、不気味に光る緑の目…いかにも恐ろしい雰囲気ですが、それがかえってかっこよく思えてくるものです。

それに、フタクチドックリは『希望の森』と『大水源』というエリアに生息しており、どちらのエリアのフタクチドックリも、宇宙船パーツを回収するにはどうしても倒さなければならない(とはいえ実は、希望の森のフタクチドックリは倒さなくてもパーツを回収するテクニックがある)ため、ゲーム内では中ボスのような扱いになっているようですね。


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