三菱 500スーパーデラックス(A11)
1961年式
交通科学博物館にて 2013年8月6日撮影
スバル360 と仲良く並んで展示されていたのは、レア車三菱500でした。
スバル360をてんとう虫と言うのなら、三菱500はコガネムシといった具合に丸々としているボディですが、三菱が1960年に出した国民車構想の答えなのです。車名の通り500ccのエンジンをリアに搭載したRR方式で、空冷2気筒OHVの21psを発生するものでした。最高速度は90km/h、(当時では)小型車枠で定員は4人と、居住性や走行性能はそれほど悪くなかったのですが、低価格を追求したので最初期モデルはとにかく簡素となっています。メッキパーツは無く、モールも無い、三角窓も無い、ウインカーも前後共用のBピラーに1個だけという、とにかく無い無いずくしであまりヒットは記録できませんでした。
そこで三菱の方も考え、三角窓を付けたDXを発売から6ヶ月後に、エンジンパワーを上げたSDXを1961年に追加したものの販売は振るわず。今日草ヒロで見ることもまずない激レア車となってしまいました。