いすゞ 117クーペ(PA90)
1970年式
トヨタ博物館にて 2013年3月9日撮影
いすゞが作った優雅で美しいデザインのクーペ、117クーペ。現在、日本ではトラックとバスしか製造していないいすゞが作っていたとは思えないですよね。どこかイタリアンを感じさせるデザインですが、それもその筈、イタリアのデザイナーであるジョルジェット・ジウジアーロがデザインしたものでした。1968年に登場してから1981年までの13年もの間、117クーペはいすゞのフラグシップカーとして親しまれたのです。
これは「ハンドメイドモデル」と呼ばれる初期型の117クーペです。その名の通り、生産工程のほとんどを手作業で行うため、値段が当時としてはとても高価になり、生産を手作業で行うがために一月に生産される台数も少なかったとか。そのため、初期モデルは1968年から1972年の4年間製造されたものの、約2500台というごく少数に留まりました。
ちなみに、車名の117の由来というのは、開発コードです。117クーペはフローリアンをベースとしており、フローリアンのクーペVer.とされた117クーペは、フローリアンの開発コードである117サルーンからとって117クーペとしたらしいです。
おまけ
いすゞ 117クーペ1600EC(PA90E)
1970~72年式
埼玉県北部にて 2012年3月29日撮影
グレードは違いますが、同じハンドメイドの117を草ヒロで見つけていたのでおまけとして紹介します。ピカピカの展示車両とボロボロの草ヒロ、比べてみると結構面白いものですね。
今後、このシリーズで同じモデルの草ヒロを見つけていた場合、おまけ画像として載っけていきたいと思います。