1937年にトヨタ自動車株式会社が設立されて、2012年には75周年を記念したため、トヨタ博物館では3階全てを使用した大企画展が行われておりました。その名もトヨタ75。昔のクルマだけではなく最近のクルマまで、トヨタの有名車種が勢揃いした企画展となっておりました。
で、まず最初に紹介しますのは・・・。
トヨダ AA型乗用車(復元車)
(本物ならば)1936年式
トヨタ博物館にて 2013年3月9日撮影
トヨタ自動車の創業者である豊田喜一郎が、1936年に完成させたトヨタの乗用車で、同時期のアメ車に匹敵する性能を誇っています。3400ccという大排気量の直6エンジンを搭載し、65馬力という(当時では)かなりの高出力を叩き出しました。最高速度は100km/hは出たと言われています。
当時は創業者の名前をとって会社名にしていたため「トヨダ」と濁り、正確な会社名も豊田自動織機製作所と、自動車会社でさえもない頃ですが、翌年にはトヨタ自動車と、かねて自動車会社と成れたのでした。
AA型については日本での現存は確認されておらず、これは復元車です。「日本での」ということは、外国で現存が確認されたということなのです。輸出は満州国にはされていたようで、満州に居たAA型が戦争の際、ソ連によって鹵獲されたようです。そのAA型をオランダにあるローマン博物館が入手し、現在はそこに展示されているみたいですよ。