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トヨタ ESV
1973年式
トヨタテクノミュージアムにて 2013年8月6日撮影
画像を見て、「なんだこりゃ?」と思った人、いますよね(笑)。僕もその一人です。トヨテクに来るまではこのクルマの存在を知りませんでした。それもそのはず、これは市販されなかったトヨタのコンセプトカーなのです。
“交通戦争”とまで言われた1960年代。歩行者の交通事故による死者が年々増加する中、この状況を変えようとトヨタが取り組んだのがESV(実験安全車)の開発です。ボディの要所要所に安全性が重視されています。
例えば、ボディにエネルギー吸収特性を持たせて車室に衝撃を伝わりにくくしたり、ブレーキはレスポンスの向上が図られ、エアバッグまで装備されていたようです。しかも、乗車してドアを閉めると自動的にシートベルトが締まる機能も付いていたようです。現在で一般的な3点式でなく、2点式だったのですが(汗)。アメ車に見られる5マイルバンパーのような馬鹿でかいバンパーも、衝撃吸収に役立っているようです。このクルマの開発によって培われたノウハウは、「予防安全」を謳った5代目コロナに生かされることとなりました。
フロントのデザインは、見たところ2代目セリカ前期型をモチーフにしたかのように思いましたが、これが開発されたのはセリカが初代の時なので、そうではないようです。サイドからリアにかけてはパルサーEXAの形にとても似ていますね。両車が似通ったのは、単なる偶然だと思いますが。