スズキ キャリイバン360デラックス 万博電気自動車(L40V改)
1970年式
スズキ歴史館にて 2013年4月7日撮影
「横から見ると左右対称な商用車」こと、ジウジアーロがデザインを手がけた4代目キャリイのバンも展示してありました。しかも、ただのジウジアーロキャリイではないのです。
これは、1970年に開催された日本万国博覧会で使用されたもので、しかも、この万博のためだけに作られた電気自動車仕様なのでした。自動車のバッテリー開発等を行う、ジーエス・ユアサ(当時は湯浅電池)との共同開発で誕生し、会場内の管理施設パトロールに使用されたもののようです。この奇抜な左右対称デザインが近未来的で、万博の中では違和感が無かったことでしょう。
おまけ①
スズキ キャリイ360一方開(L40)
1969~70年式
山梨県甲府盆地にて 2012年5月27日撮影
参照:山梨草ヒロめぐり(6)
積載性が悪かったため、全然売れなかった4代目キャリイですが、トラックの方はこれまで通り売れたので、未だに草ヒロになっている個体を何台も確認できます。これもその1台。後期型の写真も撮っていますが、展示されていたものと同じ前期型を選びました。
見晴らしのいい場所に鎮座して、全身錆々だったのが印象深いです。この日以降この個体を訪れていませんが、現在はもっと錆が進行しているかも知れません。
おまけ②
おまけその②はエンブレムです。
デラックスのエンブレムは、以前紹介したフロンテ と同じものだったので、当時のスズキ車の中で流用していたのでしょう。