マツダ T600(TEA55)
1959~71年式
レア度:★★★☆☆(超大物とまではいかないが、現役・草ヒロ共に全然見ない。見つけたら堂々と自慢してもいいレベル)
今までの発見台数:4台 山梨・長野での発見台数:2台
山梨県甲府盆地にて 2014年3月31日撮影
遂にレア度「3」へ突入です!レア度3とは、「超大物とまで言えないものの、現役や草ヒロも全然見ない、見つけたら堂々と自慢できる」ようなクルマとしています。
まずは、山梨県甲府盆地の広大な果樹園地帯にいたT600からです。T600はマツダの軽三輪、K360をベースに排気量アップの改造を施した、言うなればK360の普通車仕様。今も昔も、軽自動車をベースにした普通車って、ヒットせず終わったことが多いのです。ボディは軽でも税金は普通車並みという、立場がかなり中途半端なせいもあると思いますが・・・。
K360との違いは、エンジンだけでなく、外見でも判別可能なのです。まずはドアに付いているエンブレム。「じゃあ、この個体みたいに、ドアがなかったら?」と思った人、僕が把握している限りでは2つ違いがあります。一つは、幌を掛けるフックの数です。K360は4つ、T600は5つです。荷台の長さが違うので当然の相違点でしょうけど。もう一つは、リアフェンダーの形状です。K360はホイールアーチとの形と同じ半円ですが、T600は、途中からリアへラインが流れます。両者を区別する時は、まずフェンダーをみると即座に判別できるのでこの方法がオススメです。
ただでさえレアなT600なのに、それの草ヒロとなると更に個体数は減りそうですが、この状態はいただけないでしょう!せめて顔ぐらいは残っていて欲しかった!恐らく、果樹園仕様車として利用していたものが、部品取りとして顔等を持って行かれた結果、こうなってしまったのでしょうね。T600の草ヒロはこれしか見たことがない(残りは博物館か現役車)ので、残っているだけまだ喜ばしいでしょうが、ちょっと残念です。
富士山との2ショット。甲府盆地を囲む山々があるため頭の方しか見えていませんが、積もった雪が反射して神々しく輝き、圧倒的な存在感を感じました。