コニー 360ワイドバンデラックス(AF11V)
1967~69年式
レア度:★★★★☆(現存数はかなり少ないと思われるが、一桁台には及ばない。見つけられたらかなりラッキー)
今までの発見台数:4台 山梨・長野での発見台数:4台(共に前期型の台数)
山梨県甲府盆地にて 2013年5月5日撮影
山梨のレア度「4」個体はこのコニーが最後。明日からは長野のレア度「4」個体をご紹介していきます。
山梨県の草ヒロの中では、文句無しに1番お気に入りの個体、コニーワイド前期型です!コニーは自動車生産から撤退、若しくは廃業したメーカーのクルマの中では、比較的有名で且つ残存数が多いのですが、それでも激レア車であることに違いありません。
この子は画像検索しても出てきていませんし、あまり有名な個体ではないかと思います。僕的には今まで紹介されたこともないようなコニーを見つけることが出来たことが非常に嬉しくて、レア度や草ヒロ度も相俟って一番のお気に入り個体となったわけです。こういった草ヒロは新発見個体が出ると少なからず話題になるわけで、一番初めに紹介したのが僕だと思うと優越感に浸れるのですよね~(爆)。
道路から見えたときは、その大きさと朽ち具合からして60年代の軽バンだと検討はつきましたが、まさかコニーワイドだったとは・・・!暫くはその場に呆然と立ち尽くしていましたね(笑)。そして気持ちの整理がつくと写真を撮りまくり、撮ってはボディを眺め、撮ってはボディを眺めの繰り返しで、結局この時は30枚くらい写真を撮ってしまいました(汗)。
コニーワイドは1967~70年まで生産されたのですが、現存する殆どの個体が前期型で、後期型は殆ど残っていないと言われています。僕が把握しているのは2台だけ。後期型のコニーワイドを発見すれば、それこそ大発見でしょうな。それに対して前期型は長野県に何台も残っているようで、他県での数台の現存や、自動車博物館に2台、現役個体がトラックとバンで合わせて数台いるので、合計では10台は超えているでしょう。コニー好きのコロニーとしては是非とも、現存する全てのコニーを発見したいところです。
この個体は見ての通り果樹園棚の下にいるため、農薬によるボディの損傷が著しく、ボディ左側はほとんど原型を留めていない状態でした。山梨は長野程の豪雪地帯ではないため何とかここまで生き存えてきたみたいな感じでしたが、ドカ雪が降ればその命(?)は危ういかも知れません。事実、最近ここに再訪してみましたが、去年の2月のドカ雪が災いしたのか、Aピラーの破損がより進行しているように見えました。解体屋から撤去の魔の手が伸びるよりも早く逝ってしまいそうですが、いち草ヒロ趣味人としては、自然に任せて消えて無くなる方が、人為的に破壊されるよりずっとマシだと思います。
左サイドには「PHOENIX号」とペンキで書かれていましたが、これはこの子の愛称なんでしょうかね?現役時代からこうだったのか、物置になってから名付けられたのか、はたまた単なるイタズラ書きなのか、謎は深まるばかりです。フェニックスと名乗るくらいなら、このままの状態を永久に維持してもらいたいものですがねぇ・・・。
「CONY」
本来ならば「CONY WIDE」とある筈なのですが、欠落してしまったようです。
「山梨コニー」のステッカー。コニー販売店が残っていたということは、年式が1969年までだということでもあります。69年以降は「日産コニー○○」となるのです。
インパネ。メーターのところをよく撮りたかったのですが、位置的に中々難しいのですよねぇ。
新緑、青い空、白い雲、春の爽やかな陽気の中で静かに朽ちていくコニーなのでした。。。