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カタログ三昧。(1)

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今週から回数未定で始まります「カタログ三昧。」シリーズ!受験勉強中に溜まっていったお金を使って購入して結構な収穫があったということで、始めさせていただきま~す。

 

そんなに古いものは紹介できませんが・・・、第1回は・・・やっぱり古くはありません(爆)。が、きっと貴重な資料になるであろう東京モーターショーのカタログを紹介したいと思います。

モーターショーのカタログは現行車種の細かなところまでは見られないものの、当時の現行車のラインナップを見ることが出来たり、面白いショーモデルを見ることが出来るので割とお得感があり、初めてカタログを開く時はワクワクしながら見ることができます。

 

今回は第29回の東京モーターショー、つまり1991年の東京モーターショーのカタログを紹介します。

メーカはマツダ!この時代のマツダというのはバブル景気の波にノって、販売店を5つも持つ強大なトヨタに対抗すべく、負けじと5チャンネル体制を敷くという無謀なことをしました。経営規模の小さいマツダが一気に大きくなっても逆に混乱を招くだけであり、車種も大幅に増えてラインナップが分かりにくくなったり、すぐさまバブルが崩壊したこともあって、その戦略は大失敗となってしまいました。

このカタログは、バブルの頃に急造された数々のマツダのマイナー車が載っており、マイナー車好き垂涎必死の逸品です。特に、この時代のマツダが好きという人には堪らないのではないでしょうか。ちなみに僕は今のオシャレな雰囲気になったマツダよりも、この頃のマツダの方が好きです(笑)。

 

・・・前置きが非常に長くなりましたが、見開き1ページずつ紹介していきます。

 

表紙です。540円でした。割とお買い得?

 

 

このカタログでは、オートラマを除いた4チャンネルのマツダ車が紹介されていました。

まあ、オートラマは中身はマツダでも、一応フォードのクルマという扱いだったので載っていないのでしょう。

 

 

水素ロータリーエンジン搭載のHR-Xがコンセプトカーとして展示されたようです。

近頃のマツダはディーゼルに力を注いでいますが、REのFCVの開発は諦めたのでしょうかね?まぁ、ガソリンのREならばRX-9がそのうち出るという噂ですが。

 

 

技術的な説明がずらずらと。

何が書いてあるか気になる人は、自分で発掘して買ってください(爆)。

 

 

ここからが、各チャンネルのクルマ紹介ページです。まずは、マツダの基本軸となるマツダ店のクルマから。

右ページに載っているのは、のち紹介するクロノスをベースに作り上げられたスペシャリティクーペ、MX-6。伸びやかなデザインが実に美しい。この頃のマツダ車は日本では日の目を見なかったものの、デザインはどれも秀作揃いだと思います。

豆知識として・・・ロードスターの輸出名はMX-5です。知ってましたよね?

 

 

一気に拡販を狙おうとしても、マツダのように元々規模が小さい会社にとっては、クルマの種類を増やそうにもコストがかかります。そこで、新規開発するプラットフォームは少なめにして、それをベースに見かけが違うクルマを作り、みてくれのラインナップ豊富にしよう・・・ってのが当時のマツダの考えでした。

で、このクルマが様々なマツダ車のベースとなった大本。クロノスといいます。今でいうアテンザですね。

こいつをベースに、先程のMX-6やMS-6、MS-8、ユーノス500などなど・・・様々なクルマが登場したのですが、デザインはどれも素晴らしいものであっても、マツダのブランド力の無さと車種を急激に増やしたことの混乱から、どれもこれも鳴かず飛ばずに終わってしまいました。

それがマツダの経営危機の引き金となり、「クロノスの悲劇」とよく言われています。

 

 

右ページには、マツダ最高級セダン、センティアとお馴染みファミリア。

ファミリアは昔ながらの定番車種とあってか、当時のマツダ車の中ではボンゴと並んでトップセールスでした。

 

 

ここからアンフィニ店です。マツダの中でも高級車を主に取り扱うブランドでした。

右に載っているのは、クルマ好きならだれでも知っているであろう、FDです。当時のマツダ車の中でもロードスターと並び、最も現存率が高い車種に入るのではないでしょうか。

 

 

MS-6というのは、クロノスの5ドアバージョンです。アテンザにも、初代と2代目には「アテンザスポーツ」という名で5ドアモデルが発売されていましたね。

MS-9は見ての通り、センティアのバッジ替えモデルです。

MPVは当時アンフィニ専売モデルでした。ヒットしてからは、他の店舗でも取り扱うようになったみたいですが。

 

 

ヨーロッパ風の味付けがなされたクルマを主に取り扱うのがユーノス店。

世界中のクルマ好きを驚かせた名車中の名車、ロードスターはユーノス発祥だったのです。

ユーノス500はクロノスをベースにしたユーノス店専売車種で、クロノスとはまた違った魅力があります。

 

 

ご存知ロードスターと、ユーノスコスモとユーノスプレッソが載っています。

ユーノスコスモは一般向け量産車唯一ともいえる、3ローターのREを搭載する高級パーソナルクーペ。ただでさえREは燃費が悪いというのに、燃費はさぞ悪かったことでしょう。

ユーノスプレッソは軽快な小型クーペ。V6エンジンを搭載するも排気量はわずか1.8Lという異端児。輸出名はMX-3でした。

 

 

小型車や軽を主に取り扱う大衆向けブランドが、オートザムでした。

見ての通り、AZ-3はユーノスプレッソのバッジ替え車両です。

 

 

マツダ経営危機を救ったコンパクトカー、デミオのベースとなったのがレビュー。・・・とは言っても、コイツは全然売れずに、寧ろ経営難に拍車をかける結果となったのですがね。

昔のマツダの車名を復活して登場したキャロル。まんまるデザインが愛らしい。

 

 

ル・マンでは輝かしい成績を収めました。

 

 

WRCでも活躍したみたいですね。

 

 

マツダファン必見!商用車を除く当時のマツダ車のラインナップが大方掲載されています。

欧州では人気でも、日本では見向きもされなかったファミリアアスティナや、カリーナEDやプレセアに対抗しようとしたけどやはり見向きもされなかったペルソナまで載っています。・・・一体何台現存しているのでしょう?

 

 

ペルソナのユーノスVer.であるユーノス300、アスティナのユーノスVer.であるユーノス100というのもありました。こちらは現存数が更に少なそうです。全く、マイナー車好きの心をくすぐられますね(笑)。

シトロエンやランチアなどの外車も載っていますが、当時のマツダは輸入車も販売していたようです。こんなことをしても、ただただ混乱を招くようにしか思えませんが、ラインナップを補う目的もあったと思われます。

 

 

以上です!最後まで読んでくださった方、ありがとうございました!!


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