トヨタ セラ(E-EXY10)
1990~94年式
神奈川県西部にて 2014年8月13日撮影
このクルマ、いかにも90年代のトヨタといった平凡なデザインを纏ったただのパーソナルクーペ?・・・いやいや侮るなかれ、実はドアが上方向に開く面白いクルマなのです。
名前はセラ。セラにはバタフライドアという、開けると蝶が翅を広げた時のようにガバッと開くドアが採用されており、エンツォ・フェラーリやマクラーレンF1などなど、名だたる超高級スーパーカーと同じ形式のドアなのです!そのように開閉するにあたり、とても高度な技術が用いられており、そんなドアを200万円を切る大衆車クラスに採用したというのは凄い話です。正にバブル景気とトヨタの莫大な資金があってこその産物でしょう。
しかし、発売されて1、2年でバブルが崩壊し、誰も遊びグルマには見向きもしなくなったのか、それほど売れずに1994年に生産終了しました。売れなかった別の理由として、いくらバブルとは言ってもバタフライドアやグラスキャノピーのクルマは敬遠されたのではないかというのも考えられます。
セラの隣にはセドリックが。
行灯の跡があるところを見ると、かつてはタクシーだったのでしょうね。