前回の話
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見習い 「さっきのキャリイ、物置としても使われていない遊び草ヒロで、尚且つ駐車場に放置されているというのに、よく今まで撤去されませんでしたね、博士~。」
博士 「それは、大通りから一本入った狭い道沿いにあるからじゃろ。それに、道が狭いからユニックが入ってこれないという理由もあるかもしれん。」
助手 「ですが、草滅会が地元に目を付けたとなると、遅かれ早かれいつかは見つかってしまうんでしょうね~。」
博士 「うむ。悲観的に考えるとそうじゃが、それでもワシらは写真に記録したんじゃ。それに、撤去されてもワシらの心の中に存在し続ければそれでよいわ。」
助手 「博士・・・草滅会と遭遇して悟りを開いたんですね?」
見習い 「博士・・・なんかカッコいいこと言っちゃって~。さすがはオレらの博士!ぷぷぷ。」
博士 「うるさい!せっかくポジティブに考えるあり方を提示してやっているというのに、オヌシらときたら・・・!」
助手&見習い 「すみませんすみません!」
博士 「フン・・・。・・・おっ、草ヒロじゃないか?あれは。」
No.007
ダイハツ リーザ550
1986~90年式
用途:物置 場所:道路脇
博士メモ:見習いによると550ccのモデルらしいが、660とどこが違うかサッパリ分からん。
見習い 「おっ、リーザ550ですね!ミラをベースに、スペシャリティな味付けを施した、セルボに対抗したクルマです。前期型なので、1986~90年式ですね。」
博士 「ほぉ~、そうなのか~。・・・その時期のセルボは確か、Cピラーが極太の凄いデザインのヤツじゃなかったか?」
見習い 「そうです。3代目ですね。」
博士 「それに比べると、些か個性が弱い気がするのじゃが。」
見習い 「う~ん、確かにそうですが、3代目セルボも個性が強すぎてそんなに売れませんでしたからね。結局リーザも大して売れませんでしたし、共倒れといったところでしょう。」
助手 「草田くん、よく550ccって分かったねぇ。君の年式判定には毎度驚かされるけど。」
博士 「そうじゃそうじゃ。オヌシ、一体どこで排気量を判断しとるのじゃ?」
見習い 「先輩たちもしっかりしてくださいよ~。フロントのウインカーの位置で判断するんですよ!比較的上部にあるのが550、下部にあるのが660です!」
博士 「詳しいのう。」
見習い 「もっと勉強してください!」
助手 「・・・このリーザを見て思ったんですが、道路脇に普通に放置しているというのによく撤去されませんでしたね。さっきのキャリイより危険ですよ。」
博士 「確かに邪魔なんじゃが、実はこの先は行き止まりになっているみたいじゃ。じゃから、撤去の要請が出ないんじゃないか。」
助手 「そうなんですか~。なら、納得です。」
博士 「・・・まぁ、草滅会に見つかったら最後じゃろうが。」
助手 「あの人たちは容赦しませんからね。」
つづく
「この物語、そして物語に登場する団体・登場人物はこのワシも含めてフィクションじゃ。実在するものとは一切関係ないぞ。じゃが、草ヒロは実在するからの、読者の諸君も、探してみてはどうじゃ?」
「・・・。」
「・・・。」
「・・・ここで喋るネタも、無くなってきましたね。こんなこと言うのはアレですけど。」
「早くもマンネリか。ここは作者のアイデアが試されるときじゃな。」
「・・・。」
「・・・、・・・。」
「・・・来週もお楽しみに!」
「うむ・・・。(・・・アイデアは出なかったか・・・。)」