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ツインリンクもてぎに行ってきました!(20)

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ホンダ インサイト(ZE1)

1999年式

ホンダコレクションホールにて 2013年4月29日撮影

 

“21世紀に間に合った”プリウスより2年遅れて発売されたホンダのハイブリッドカー、インサイトです。1999年発売なので、一応インサイトも間に合ってます。

 

プリウス、インサイト共にトヨタとホンダのメーカーらしさが感じられる、面白いクルマたちです。

プリウスはあくまでトヨタらしく、実用性を考慮したセダンタイプで、デザインも老若男女問わず受け入れられそうな、シンプルでいてどこか近未来なものになっています。

一方インサイトは、“走りのホンダ”らしさをふんだんに取り入れたものに仕上がっており、2ドアクーペの流れるようなフォルム。それに加えて、リアのエクストラウインドウはどこかCR-Xを彷彿とさせます。

 

トヨタのプリウスと決定的に違うのが、ハイブリッドシステムの構造!

トヨタのハイブリッド・システムは「スプリット式」といって、モーターとエンジンがコンピューターによって別々に制御されるという、とても高度な方式です。これをトヨタは独自に「THS(Toyota Hybrid System)」と呼んでいます。

この方式のメリットは、モーターとエンジンの絶妙な制御により燃費がかなり良くなることです。デメリットは、高度な技術を要し、コストがかかることと、構造上の問題でMTを設定出来ないことです。

 

一方、ホンダのハイブリッド・システムは「パラレル式」といい、モーターとエンジンが同時に動きます。つまり、発進時にエンジンは止まって、モーターだけで動くなどという走り方はしません。あくまで、エンジンのアシスト用としてモーターが設置されているだけです。これをホンダは独自に「IMA(Integrated Motor Assist)」と呼んでいます。

こいつのメリットは構造が簡単になるため、技術力やコストが抑えられること、MTを設定できることです。デメリットは、言わずもがな燃費がスプリット式に比べて劣るということです。

 

やはり、ホンダはあくまでホンダらしく、MTを設定できるパラレル方式を採用することで、走りの楽しさを捨てていないというのが素晴らしいです。パラレル方式の弱点である燃費は、ボディの形状を工夫することでカバーしています。

2代目になり、同じパラレル式を採用しながらも、MT仕様が廃止されてしまいましたが(製造コストを少しでも抑えて価格を下げるため?)、新たに登場したCR-Zにそのスピリットは受け継がれているので大丈夫でしょう。とは言っても、最近生産終了してしまいましたが・・・。

 

 

 

インサイトだけでは物足りないでしょうから、もう1台紹介しましょうか。

 

 

ホンダ CR-X delsol SiR(EG2)

1992年式

ホンダコレクションホールにて 2013年4月29日撮影

 

CR-Xデルソルです。デルソルなんていうヘンなサブネームが付いたことが示すように、今までのCR-Xとは全く別物のクルマと考えた方が良いでしょう。

これまでのCR-Xは、全長の短いボディと重心の低さで峠の走り屋達からも絶大な支持を得られていましたが、デルソルはそんなガチガチに走るコンセプトとはおさらばし、あくまで道路をゆったりと楽しくツーリングするモデルに生まれ変わったのです。屋根もタルガトップになって、開放感がより増しました。

しかし、時代はミニバンが流行り始めたこともあってか、狭いクーペは徐々に売れなくなっていき、細々と5年間売り続けられた後、1997年にその生涯を終えました。

デザインは、3代目ソアラやオートザムクレフのような、丸い副灯が内側についたようなデザインになっており、少々のクドさを感じます。1995年のMCでそれが無くなり、すっきりとした当たり障りのないデザインになりました。


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