マツダ ボンゴボンディ保冷車(BA2)
1981~83年式
神奈川県西部にて 2014年12月13日撮影
鬱屈とした茂みの中で朽ちていたトラックを発見しました。
どうやら2代目ボンゴ後期型のようですが、ただのボンゴではないようですねぇ。
皆さんは、ボンゴボンディというクルマをご存知でしょうか?
1代限りで消滅してしまったドマイナー車で、デザインもボンゴとほとんど変わらないことから、その存在を知る人は少ないでしょう。存在を知っていたとしても、実際に見たことがあるという方はかなり少ないのではないかと思います。
そもそもボンゴボンディというのは、マツダがトヨタに対抗しようとして多チャンネル化を推し進めていった時代の黎明期に作られた、“マツダオート店”・・・現在で言うところの“アンフィニ店”の前身の販売店専用車種として生まれたのがボンゴボンディというクルマです。
2代目ボンゴをベースとして、前期型はガーニッシュを追加しただけ、後期型はグリルを横線基調にしただけという小手先だけの変更。マツダオート店自体それ程メジャーにはならなかったので大して売れず、この代限りで生産を終了しました。
何を血迷ったかマツダは、3代目ボンゴをベースに今度は“ユーノス店”向けにユーノスカーゴという、これまた3代目ボンゴと瓜二つの兄弟車を売り出したのです。
欧州風のお洒落なクルマを売りにしていたユーノスのイメージに合うはずもなく、全くと言っていい程に売れずにこちらも1代限りで生産終了。
ボンゴボンディでも普通に珍しいのですが、ユーノスカーゴはそれを遥かに上回る珍しさでしょう。また、1ヶ月程前に紹介したADバンのOEMであるレオーネバン以上にレアでしょうな。見つけたら超大物認定・大発見認定は間違いありません。
・・・ここ数年の間に見たよって方、います?
・・・で、この個体に関してですが、見ての通りお肉屋さんでブロイラーを輸送していた保冷車だったようです。
どういった経緯でこんな訳の分からない場所に来たのか不明ですが・・・。
証拠写真となるエンブレム。
顔が茂みに隠されていたので、エンブレムが車種判定の決定打となりました。
実はこのボンゴのすぐ近くに、大物の草ヒロが・・・!
大物とは言え、ボンゴボンディの方があの個体よりずっと珍しいと思いますが、古さで言えばあちらの方が格上です。
一応ご期待を。