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草ヒロ物語2 ~The prologue~/草ヒロ“撤去”物語2 ~The prologue~

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「草ヒロ物語」について知らない方はコチラ

「草ヒロ“撤去”物語」について知らない方はコチラ

 

 

 

助手 「博士!先週の日曜お話ししたように、今日は今週の日曜に探索する探索ルートを練るんですよね!」

博士 「そうじゃ。地図の土地利用や道路幅、標高などを見て、草ヒロがありそうな場所をワシらの頭で考えるのじゃ。」

助手 「・・・そのことなんですが、あれから今日のためにいくつか候補を考えてきたんです。」

博士 「ほぉ~!それは中々感心じゃな。オヌシもやっと自分でモノを考えられるようになったか。じゃあ、言うてみい。」

助手 「その一言は余計ですよ。えっとですね~・・・第一候補はやはり**梅林、第二候補は小大笑市の西側・・・ミカン畑が広がっている地域***です。そして第三候補は、市外になってしまうんですが、**町の丘で、畑が広がっている地域ですね。たしか**という地名です。」

博士 「ほほう。割といいんじゃないか。・・・では、理由を聞かせてもらおうか。正しい理由を考えて候補を絞ってこそ、真の草ヒロ探索者じゃからの。」

助手 「梅林ですが、例の草ヒロサイトで**梅林で発見されたと思われる草ヒロの画像が掲載されました。しかもそれが1台だけでなく何台もあって・・・短時間でそれ程見つけたということは、地域全体だと結構な台数が転がっているのではないかと思うんです。」

博士 「ふむふむ・・・で、草ヒロのある場所のバラつきは考慮したのか。」

助手 「はい。梅林の地図を見たところ、梅林と住宅街の混在具合が基本的にどこも一定で、梅林を貫く道路も同じような幅の広さのものが多く、草ヒロが特定の箇所に偏っているということはないかと・・・。」

博士 「なるほど・・・。まあ、実際に行ってみて調査してみないことには分散は出せんし、まあその程度の考察でもよいわ。・・・よし!じゃあ、オヌシの要望通り、梅林に行くぞ!候補に挙げた理由も及第点じゃ。オヌシもやっと、ワシの望む最低レベルは越してきたかの。」

助手 「ハイハイ・・・。お褒めのお言葉、有難く頂戴しておきますよ・・・!」

博士 「何じゃその言い草は?」

助手 「ところで、第二候補と第三候補の理由は聞かないんですか?」

博士 「今のところはええわ。取り敢えず、その理由を今日の報告書にまとめておいてくれ。後で目を通しておくからの。」

助手 「了解しました!」

博士 「ところで、草田の奴はどうしたんじゃ。日付時間は教えたし、奴は水曜は大学が無い筈なのじゃが、何で今ここにおらんのじゃ?」

助手 「あ!そう言えば・・・。どうしたんでしょうね?寝坊とか・・・。」

博士 「ムムム・・・。見習いの分際で・・・怠慢じゃな。いずれにしろ、キッチリ時間通りに来んかったんじゃから、何かバツを与えんとな。・・・・・・。・・・よし、決めた!罰として、今度の運転は草田に任せるのじゃ!ガソリン代も全額負担!これでよい!」

 

その頃・・・草田家では・・・

 

見習い 「・・・ヤバッ!もうこんな時間じゃん!」

 

助手の予想通り、寝坊でしたとさ・・・。

 

 

 

―――その頃、草滅会では―――

 

 

山中 「それにしても、先週の日曜は大収穫でしたねぇ!ボス!」

ボス 「ああ、汚い放置車も撤去できたし、あの歴史に残る名車:DS21をコレクションできたしな。大収穫だったぜ・・・。ククク・・。これもひとえに運転してくれた上田と、目を皿にして草ヒロを探してくれた山中のお陰だ。それに水篶も撤去に尽力してくれたしな。改めて礼を言う。」

山中 「いえいえ。オレなんかよりも、大量の収穫が得られたのはボスの先導あってこそです!」

上田 「そうですよ~。それにあたしなんて、ただ運転しただけですし・・・大変恐縮です!」

秘書 「ボスからお褒めの言葉をいただき、大変有難く思います。」

ボス 「・・・そうか。優秀な部下達がいてくれて、私の方こそ感謝したいくらいだ。・・・それはそうと、次の探索はいつにしようか?」

山中 「草研の奴らにバッティングするのは嫌なんで、今週の日曜にしませんか?さすがに綿密な計画を練るとすると、1週間で計画を立てられるとは思えないのですが・・・。」

ボス 「う~む・・・。難しいところだな。必ずしも一週間で計画を練られないとは限らないから、週末に探索する可能性は充分考えられる。・・・だがな、草研との遭遇は、デメリットばかりではないのだ。確かに・・・奴等と遭遇すれば、この前の様に撤去できる草ヒロをみすみす逃してしまうことになるが、草研と遭遇したら遭遇したで得られる恩恵というものはあるのだ。」

山中 「恩恵、ですか・・・。」

上田 「・・・あ!もしかして、草研をこっそり尾行して草ヒロを発見しようってことですか?」

ボス 「おぉ、その通りだ!やはり上田は優秀だな。」

上田 「いえいえ~^ ^」

ボス 「これは私が前々から考えていたことなのだが・・・尾行計画の全容は、こうだ。」

*********

山中 「・・・なるほど~。それにしてもこれはよく考えたもんですね~。」

ボス 「しかし、私は汚い手はなるべく使いたくはない。いざという時以外はこの計画は遂行しないつもりだ。・・・フフフ・・・全く私もお人よしというか・・・バカな人間だ。汚い手を使ってでも撤去するのが草滅会員としての務めなのだろうが、私には変なプライドがあってねぇ・・・。そういうところは妙にこだわりたいのだ。」

秘書 「全く変ではないと思いますよ。そういう矜持を持ってこそ、今の立派なボスがいらっしゃるのだと私は思います。」

ボス 「そうか。お前がそう言ってくれるのは有難いが・・・。」

上田 「ところで、探索地域はどうしますか?」

山中 「やっぱり草ヒロが密集してるところが良いんだろうが、地元であるかねぇ・・・。そんなトコ。」

ボス 「そうだな・・・。以前、ある草ヒロサイトを見ていてふと思ったんだが、**梅林って、草ヒロの宝庫なんじゃないか?」

上田 「**梅林って・・・景勝50選にノミネートされている、あの**梅林ですか!?」

ボス 「そうだ。景勝とされているようだが、汚い草ヒロがいくつか転がっているそうだぞ。美しい梅林を保つため、我々は社会のために動く・・・。これはもう、行くしかないだろう!」

山中 「流石です!ボス!」

上田 「世の為人の為に草ヒロを撤去する・・・これが我々会員が抱えるべき理念ですものね!」

秘書 「そうと決まれば、探索ルートを検討してみます。」

ボス 「悪いな水篶。よろしく頼む。・・・では、クルマはどうする?・・・別に私のフーガを出してもいいんだが、なにせ狭い梅林地帯を動き回るからな・・・あまり大きいクルマでは行きたくないな。」

上田 「あっ、となるとじゃあ・・・あたしのポロで行くしかないですよね!」

ボス 「いやいや、上田。お前は前回運転したんだから、今回は乗るだけで良いぞ。」

上田 「そうですか?あたし運転好きですし、全然大丈夫なのですが、ボスがそう仰るのなら・・・今回は乗るだけにしますね。」

山中 「別にオレのクルマで行っても良いんすけど、ユーノスカーゴだとちょっと大きいスかね・・・?」

秘書 「では、草滅会の公用車でいくのはいかがでしょうか。」

ボス 「プリウスか・・・。そう言えば最近運転していなかったな。少し大きいが、フーガよりは小さいし、静粛性も高く目立たないから、梅林を動き回るにはおあつらえ向きだ。まさに草ヒロ捜索用に生まれてきたようなクルマだな!ハハッ。」

山中 「じゃあ運転は、オレがやるか!」

秘書 「山中さん。ここは私が運転しますよ。」

山中 「水篶さん、良いんですか!?」

ボス 「あまり無理しなくてもいいんだぞ。ここは私が運転してもいい。」

秘書 「いえいえ。クルマの運転ぐらいはどうってことありませんよ。私も久々に草ヒロ探索してみたかったので。」

上田 「そう言えば水篶さん、最近草ヒロ探索してませんでしたね!じゃあ、一緒に行きましょうよ~!」

ボス 「・・・よし!じゃあ水篶、運転の方もよろしく頼むぞ。すまないな。」

秘書 「お任せ下さい。」

山中 「いや~、当日が楽しみですねぇ~!」

ボス 「ククク・・そうだな。草ヒロが多いと噂の梅林でどれだけ見つけられるか・・・道中でも何台か収穫を得たいものだ!」

 

 

(草ヒロ物語2へ)つづく

(草ヒロ“撤去”物語2へ)つづく

 

・・・どうやら、またも同じ日に同じ地域で草ヒロを探すことになった草研と草滅会。一体どうなる!?

 

・・・という訳で、草ヒロ物語2のスタートです!

これはあらすじのような番外編です。本編は毎週金曜に連載します!

 

 

この物語、物語に登場する登場人物・団体は全てフィクションです。実在するものとは、一切関係ありません。


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