Quantcast
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2564

春目前!にわか吹雪の中、上田探索(1)

草ヒロ大連載計画PartⅨの目玉企画、「春目前!にわか吹雪の中、上田探索」シリーズが始まりました!

このシリーズでは、草ヒロ地獄・長野県の中でも草ヒロが密集している地域の一つとされる上田盆地を探索した際の収穫を紹介します。

 

 

 

 

神奈川から約4時間・・・やっとのことで上田の地に降り立って最初に見つけた個体が・・・

 

Image may be NSFW.
Clik here to view.

Image may be NSFW.
Clik here to view.

いすゞ ビッグホーンロング

イルムシャー(S-UBS55FK)

1987~91年式

長野県上田地域にて 2014年3月21日撮影

 

まずコレ。

RVブームの当時・・・安定したヒットをかましていた、いすゞを代表するRVのビッグホーンです。

「全然古くないじゃん。」そう思ったアナタ、古くないからと侮るなかれ。

これはただのビッグホーンではなく、ドイツのチューニングメーカー:イルムシャーとコラボした「ビッグホーン イルムシャー」なのです!

 

この当時のいすゞは、GM系列やロータスと提携関係にあったため、その伝手でイルムシャーにもパーツを供給されていたことがありました。なので、ジェミニやピアッツァといった乗用車の足回りをイルムシャーにチューニングしてもらった、“イルムシャー”や“イルムシャーR”という特別仕様車が発売されていたのです。ロータスが味付けを施した“ハンドリングbyロータス”なんていうモデルもありました。

その一環で、当時人気が出始めてきたビッグホーンもチューニングベースとされ、足回りはイルムシャー、シートはレカロ、ステアリングはMOMOという、バンベースのRVにしては勿体無いくらいの豪華装備が施されていたのです。

RVにスポーツカーさながらのパーツを装着するとは・・・中々のヘンタイっぷり。この心意気、大好きです(笑)。

 

実は日本の自動車メーカーで、スズキ・マツダに次いで僕が好きなのがいすゞなのですが、やはりこういうところですよ。

トラックやバスに関してはシッカリとした作りの真面目な製品を作りつつも、乗用車に於いてはニッチ商品というか、シェアが小さいことを逆手にとって、いい意味で羽目を外したクルマや、遊び心のある変態的なクルマを開発していたところがイイですね!

日本での乗用車の販売を終了してしまったことが悔やまれます・・・。

 

 

 

Image may be NSFW.
Clik here to view.

さて・・・知っている人は知っているでしょうが、実はビッグホーンの脇には、ビッグホーンが霞んでしまう程の大物個体がいるのです・・・!

 

 

 

 

Image may be NSFW.
Clik here to view.

コニー 360ライトバンデラックス(AF7V)

1964~65年式

長野県上田地域にて 2014年3月21日撮影

 

それは・・・愛知機械工業がかつてクルマを作っていた時代の主力車種であった、コニー360ライトバン(AF7V)でした。

クルマの生産を止めてしまった数多くのメーカーの中では、もっともよく見かける愛知機械工業の製品ですが、それでもレアなことには変わりなく、AF7&AF7Vに関して言えば現存台数は数十台と思われます。

 

そんな貴重なコニーのクルマ、なぜか異常に長野県に現存していることが一部のマニアに知られており、この個体もその内の一つです。

僕はコニーが大好きなので、コニーに関しての現存情報は割と知ってはいますが、この上田盆地だけでも3台ものAF7Vが朽ちています。

その3台の中で最も古いのがコレ。カクカクとしたフロント周りが特徴的な前期型(の後期型)です。

かつて愛知機械工業が、クルマを生産していたことが窺える貴重な産業遺産として、これからも残っていてほしいものですね。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 2564

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>