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Channel: ころころな趣味。
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夏の始まり。夏の終わり。(2)

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今回は、いわゆる“ネオクラ”と呼ばれる90年代のトヨタ車を3台まとめて紹介します。

 

 

 

 

トヨタ スプリンタートレノ

1.5 FZ(E-AE110-BCMGK)

1995~2000年式

神奈川県西部にて 2015年7月24日撮影

 

元々人気が高く、今もかなりの人気を誇る“ハチロク”とは対照的の、元々人気もなく今も人気なしという悲しい境遇にある“ピンゾロ”です。

AE111という型式で、1が3つ並んでいるということでピンゾロ。・・・とは言え、これは“ヒャクトー”と呼ばれる1500ccの廉価版ですがね。

ハチロク以降のレビトレは総じて影が薄い者揃い。バブルの頃は若者向けデートカーとして売れたけど、ブーム後はFFということで走り屋からは見向きもされなかった“キューニー”・・・そして、2ドアクーペのブームなどとっくに過ぎ去っていた頃で、元から見向きもされなかった“トイチ”“ピンゾロ”。どれもこれも現在では滅多と見ません。

 

しかし、マイナー車が好きな自分としては、大人気のハチロクよりも、不人気なトイチやピンゾロに魅力を感じてしまうのです。

特にスポーティグレードの設定されていない“ヒャク”“ヒャクトー”となると、更にイイです!

シンプルで扱いやすそうな見た目と大きさ、変に着飾らない程良い安物クサさ。そして、スポーティ感ゼロのデザインのホイール・・・。

ウ~ン・・・こういう“ただのアシでしかない”みたいなクーペ、僕は好きです。

今は完全に廃れてますが、サイノスだとかNXクーペ、シビッククーペなど・・・そういうジャンルのクルマは90年代にはそこそこありました。

 

 

 

 
トヨタ スプリンターマリノ
1.6 XType(E-AE101-BTMEK)

1994~98年式

神奈川県西部にて 2015年7月24日撮影

 
お次はスプリンターマリノ。
80年代後半にトヨタがカリーナEDの登場によって巻き起こした、“4ドアハードトップセダンブーム”に便乗して追加された派生車です。
デザインを優先したが故に室内空間が激セマになったカリーナEDが予想以上に売れたため、それに焦った各メーカーが対抗車種を続々投入します。プレセア、アスコット・イノーバ、ペルソナ、エメロード・・・。その中でプレセアだけはそれなりに売れたものの、カリーナEDの牙城を崩すことは出来ず。
トヨタもトヨタで、4ドアHTのシェアを確固たるものとするため、持ち前の生産力と販売力でカリーナEDにコロナExivという派生車を作り、ED&Exiv兄弟のワンランク下に更に4ドアHTを用意します。
・・・そういった経緯で生まれたのが、このスプリンターマリノ。カローラ店用モデルはカローラセレスと名付けられました。
 
居住性無視・デザイン優先のクルマが一般に売れるという、異例の4ドアHTブーム。この流行はやはり所詮一過性のものに過ぎず、トヨタが生み出した“天才タマゴ”こと、エスティマの良さが世間に認められ始めると、徐々に室内高の高いミニバンへと人々は乗り換えるようになっていきました。
90年代が終わりに近づいていくと、RVブームをも収束させたミニバンブームが本格的に活性化されており、室内の狭い4ドアHTなどは見向きもされなくなったのでした。
 
このクルマは、デザインを最優先にクルマを選んでいた時代があったことを示す貴重な生き証人。
ボディはピカピカでとても大事にされているようなので、これからも頑張り続けてほしいですね。
 
 
 
 
トヨタ クレスタ2.5
スーパールーセントG(E-JZX81)

1990~92年式

神奈川県西部にて 2015年7月24日撮影

 

バブルの頃に売れに売れた80クレスタ。

新車のようにボディがピカピカでした。スポーティなリアスポイラーがカッコいいです。

家の駐車場に止まっていましたが、この家のデザインもなかなかバブルな雰囲気を醸し出しており、時が止まっているかのようでした。


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