ジャガー XJR-15
1990~92年式
魔方陣スーパーカーミュージアムにて 2014年7月13日撮影
ジャガーというと、お上品で紳士的な高級車ばかりを作っているイメージが何処かありますが、このようなスーパーカーを販売していたこともありました。名前は・・・XJR15。
ジャガーの名前は入っているものの、純粋なジャガーのクルマではなく、スコットランドの実業家:トム・ウォーキンショーが設立したレーシングブランドであるトム・ウォーキンショー・レーシング(TWR)が製造・開発を務め、当時TWRと提携していたジャガーが販売するという形になりました。
・・・こういうわけで、実質的にはこれはジャガーのクルマというよりTWRのクルマというわけです。ただ、ジャガーもほぼ同時期にXJ220というスーパーカーを開発しており、ある意味XJR15とXJ220は腹違いの兄弟と言えるでしょうね。
ジャガーのワンメイクレース用に開発されただけであり、ル・マンに参戦するために作られたクルマというわけではありませんが、ベースはル・マンに参戦していたXJR9で、心臓部はV12エンジン、そしてデザインはレーシングカーさながらのものとなっており、“公道を走れるレーシングカー”とも言えるでしょう。また、生産台数はなんとわずか53台。一生に一度見れれば良い方ですね。
日産のプロトタイプレーシングカー:R390は、実はこれがベースにされていたらしいです。以前よりXJR15とR390のデザインがどことなく似ていると思っていたのですが、そういうワケだったのですねぇ。妙に感心してしまいました(笑)。
エンブレムです。
すっごい綺麗なボディラインですね。
撫で回したくなってしまう程でした。