今日は整備工場兼中古車屋にいた外車たちをまとめてご紹介します。
この前のレプリカと同じく、今回もまた詳細不明車が登場しますので、何かご存知の方はコメント欄まで宜しくお願いします!
年式不明
長野県にて 2014年8月16日撮影
オペル、ローバーなどという、嘗ては日本でもブランド展開をしていたことがあっても、今となってはマイナーになってしまったブランド(ローバーに至っては本国でも消滅してますし)のプレートを掲げた中古車屋(?)。
ショールーム内には、ジャガーともの凄く古そうなヴィンテージカーが展示されていました。
雰囲気的に戦前の外車といった感じですが、メーカー・車名共にサッパリ分かりませんねぇ。
戦前のクルマは僕の完全なる守備範囲外なので、有名なクルマぐらいしか知らないのです(汗)。
何かご存知の方はご教示願います。。。
そしてこの店、この2台だけに飽き足らず、ガレージ前の空地に数多くのクルマたちが鎮座していたのです。
しかも、その多くは欧州車。欧州車専門のお店なのでしょう。
手前から
フォルクスワーゲン ゴルフⅡ
1983~92年式
プジョー 205CTI
1987~95年式
フォルクスワーゲン ゴルフⅡ
1983~92年式
メーカー・車種不明車
年式不明(1980年代?)
ボルボ V70
1996~99年式
長野県にて 2014年8月16日撮影
ヨーロッパを代表する大衆車の一つであるゴルフⅡが2台、Ⅳも奥にいますね。
ゴルフに挟まれるようにして、同じくヨーロッパを代表する大衆車の205もいました。白黒で丁度オセロみたいですね(笑)。
恥ずかしながら、ゴルフⅡの更に奥にいるZ31のようなクルマの詳細が不明です(汗)。次の次の画像でリアもお見せしますので、分かる方はご教示願います。
ちなみに、一番奥にいるステーションワゴンは、スウェーデンのみならず、欧州全体でヒットした実績を持つボルボのV70ですね。
シトロエン C3(赤)
2002~08年式
日産 ダットサントラック(221)(青)
1958~61年式
長野県にて 2014年8月16日撮影
ゴルフに挟まれていた205は、ただの205ではなく、カブリオレの“CTI”と呼ばれるモデルでした。
奥にいる赤いハッチバック・・・これだけしか見えていなくても、すぐに分かるほど特徴的なデザインを纏った、シトロエンのC3です。
量産大衆車であのような挑戦的なデザインを採用するとは・・・さすがに変態なシトロエンだけのことはあります。
沢山の欧州車に混じって肩身の狭い思いをしてそうなダットサントラック(水色のやつね)ですが、周囲の濃さに押されて影が薄くなってしまいがちでも、実は221型という地味に古いモデルだということをお忘れなく。
ローバー 114GS(画像右端)
1994~98年式
長野県にて 2014年8月16日撮影
2枚目の画像でお見せした詳細不明車のテールはこのようになっていました。
2シーターのライトウェイトスポーツのようですが、どこかで見たようなデザインをしておきながらメーカー・車種ともに思い出せません(汗)。
生産国はライトウェイトスポーツカーの本場:イギリスの可能性が高いですが、どうもデザインはどこかイタリアも感じさせるんですよね~。
詳細をご存知の方は、コメント欄にてお願いします。
ジムニーの手前にいる、何の変哲もないただのハッチバックも、実は珍しいクルマ。
ローバーの114というクルマのGSというモデルです。
ローバー114の生まれを辿っていくと、超有名なシティーカー:ミニのワンランク上のスーパーミニとして1980年に登場したオースチン/MG メトロにまで遡ります。
メトロは、当時ヨーロッパで幅を利かせていたフォードの小型大衆車:フィエスタに対抗する大衆車として作られたクルマで、そのパッケージングや経済性の高さから、発表前から既に英国人に多くの期待が寄せられていました。実際、販売が開始されると瞬く間に売れ、欧州全体での大ヒットにはならなかったものの、イギリスではかなりの人気を博した名車となりました。
そんなメトロも、2代目になる頃にオースチンブランドが廃止されたことで、ローバーブランドに移行。
ローバーになってからは、ローバーの持ち味を生かして品質も今まで以上に向上し、イギリス以外でも受け入れられていったのです。
しかし、そんなメトロも基本設計が1970年代に行われた初代と同じなので、年月が経つごとに売り上げも落ちていきました。
そんな状況を打破するため、1994年にFMCが行われます。こうして誕生したのが、このローバー100シリーズだったのです。
エンジンが複数用意され、1.1Lの111、1.4Lの114、1.5Lの115の3種類が用意されました。
新たなイメージ獲得の為か、メトロの名前は廃止し、新しい名前が与えられたのですが、ライバルのフィエスタやらクリオやらが次々と新しくなっていく中、ローバー100はデザインや名前こそ変わったものの、基本設計は1970年代の初代メトロのまま。・・・つまり、全面的に新しくするのではなく、小手先だけのある意味手抜きともいえるFMCであったため、安全性や質感が悪く、値段はお手ごろでも全盛期に比べるとほとんど売れなかった悲劇のクルマとなってしまいました。
日本でもミニの上級車という触れ込みで輸入されたものの、日本でのネームバリューの差がミニと100では歴然としていた為、やはり売れず。日本に一体何台現存しているか分からない程、貴重なクルマだと思います。
・・・このように、マニアックな欧州車が多く集まっていた、欧州車マニアには嬉しい廃車ヤードでした!