水曜日は今週から、夏休みの終わりに地元をミニチャリ探した際に発見した放置車両を紹介したいと思います。
まずは、トヨタ車からです!
トヨタ カルディナ(T190G系)
1996~97年式
神奈川県西部にて 2015年9月6日撮影
異例の大ヒットを記録したレガシィツーリングワゴンを横目に、トヨタが真っ向勝負を仕掛けたクルマがカルディナ。
初代はコロナをベースに、2代目はアベンシスをベースに、そして3代目はプレミオ(デザインは全く別ですが)をベースにして、スポーティを売りにしたステーションワゴンとして登場しました。
トヨタの販売力でそれなりに売れはしたものの、レガシィに勝つことはありませんでした。いくら後追い戦法が得意なトヨタと言えど、さすがにレガシィの本物感にはトヨタが勝てなかったのでしょう。
また、日産からはステージアがマツダからはカペラワゴンが、三菱からはレグナム、スズキからはカルタスクレセントワゴンが登場するなど、ほとんどのメーカーから対抗車種が出るほど盛況したステーションワゴン市場でしたが、どれもレガシィを打ち崩すことは出来ませんでした。
このカルディナは、地元の月極駐車場に止めてあり、タイヤがパンクしている上にワイパーに買い取りの紙が挟まっていることから、紛れもない放置車両と分かります。こんな状態でも駐車料金を払っているのかは謎ですが、払わなかったら真っ先に撤去されるはずなので、払っているのでしょうかねぇ・・・?やはり謎です。
そう言えば・・・初代のカルディナって、ありふれているように見えていつの間にか見かけなくなってきたクルマですし、これからも残り続けてほしいところですね。欠品も特になく、ボディの状態も良好な良い個体でした。
さて、もう1台のトヨタ車は・・・
トヨタ エスティマハイブリッド(AHR10W)
2001~03年式
神奈川県西部にて 2015年9月6日撮影
初代のエスティマハイブリッド前期型です。トヨタのハイブリッドカーとしては2番目、ミニバンのハイブリッドカーとしては世界初となりました。
今ではトヨタだけでなく、ほぼすべてのメーカーから出ているハイブリッドカーですが、このエスティマハイブリッドが出た頃は、まだハイブリッドカーは特別な存在でした。
このエスティマハイブリッドを生み出したトヨタも、ハイブリッドというだけで付加価値が付く時代であることを分かっていたのか、デザインも通常のエスティマとは差別化され、モーターを搭載していそうなどことなく無機的なデザインが採用されました。
今でこそハイブリッドが当たり前の時代になったので、デザインも通常モデルとほぼ変わらなかったり、ガソリンエンジンのみのモデルを廃止されたりすることが多くなってきましたが、このエスティマを見ると、ハイブリッド黎明期の雰囲気をかすかに感じ取れますね。
ちょうどその2000年代前半が幼稚園・小学校1年だった僕にとっては、懐かしささえ覚えるのです。
このエスティマも、近付いてきた未来のクルマみたいな感じでこのお宅に受け入れられたのでしょうが、バッテリーの劣化か何かで買い替えを余儀なくされたのでしょう。しかし、幸いなことに解体屋行きは免れたようで、自宅の庭でひっそりと残りの車生を楽しんでいるようです。
・・・ちなみに、ミニキャブワイド55がいなくなった現在では、僕の家に一番近い放置車両となっています(笑)。
徒歩5分と掛かりません。チャリを全速力で漕いで行けば、1分もかからないと思います・・・えぇ(;^_^A