秘書 「遂に・・・梅林地帯に突入しました!」
山中 「よっしゃー!来たぜぇー!」
上田 「楽しみですね!」
ボス 「ククク・・・匂う匂う・・・。草ヒロの匂いがプンプンする・・・。フフフ・・・。さて、この広い梅林地帯で・・・どこから探してやろうか・・・。」
秘書 「ここは信濃様の独断で決めていただきたい所存です。それでも大丈夫ですよね?山中さん、上田さん。」
上田 「ええ!もちろんです!異論は全くありませんよ!」
山中 「オレも同じく!オレらより圧倒的に経験値が高いボスが走るところを指示すれば、草ヒロなどいくらでも見つかりますよ!」
ボス 「そうか・・・。それでは私が決めてしまおう。少し地図を見たいから、そこのコンビニで止まってくれないか。」
秘書 「了解致しました。」
ボス 「ふーむ・・・。どうやら今我々は梅林の北西部にいるようだな・・・。」
山中 「じゃあ、大まかな探索のルートとしては、南東へ向って行く感じですかね?」
ボス 「そうだな・・・。この近くに梅林の北東部へ向かう一本道があるから、取り敢えずはそこまで行く感じにしよう。」
山中 「オレも、それがいいと思います・・・!」
ボス 「それでその一本道に行くまでにも収穫を得たいから、ちょっと狭い道に入り込んで探してみるか・・・。」
上田 「確かに狭い道の方が、解体屋さんの目から逃れたしぶとい草ヒロが生き残っているかも知れませんしね!」
ボス 「そういうことだ。」
山中 「解体屋や草滅会の関東支部の人達だって、ここまで細かくローラー出来るわけでもないしなぁ。」
ボス 「ああ、そうだ。」
秘書 「・・・では、出発しましょうか。」
ボス 「よろしく頼む。少し道が狭いから、気を付けて。中型だけでなく、大型免許も持っているお前にはお節介だろうがな・・・。」
秘書 「いえいえ、とんでもございません。お気遣いいただき、ありがとうございます!」
山中 「じゃあ、大まかな探索のルートとしては、南東へ向って行く感じですかね?」
ボス 「そうだな・・・。この近くに梅林の北東部へ向かう一本道があるから、取り敢えずはそこまで行く感じにしよう。」
山中 「オレも、それがいいと思います・・・!」
ボス 「それでその一本道に行くまでにも収穫を得たいから、ちょっと狭い道に入り込んで探してみるか・・・。」
上田 「確かに狭い道の方が、解体屋さんの目から逃れたしぶとい草ヒロが生き残っているかも知れませんしね!」
ボス 「そういうことだ。」
山中 「解体屋や草滅会の関東支部の人達だって、ここまで細かくローラー出来るわけでもないしなぁ。」
ボス 「ああ、そうだ。」
秘書 「・・・では、出発しましょうか。」
ボス 「よろしく頼む。少し道が狭いから、気を付けて。中型だけでなく、大型免許も持っているお前にはお節介だろうがな・・・。」
秘書 「いえいえ、とんでもございません。お気遣いいただき、ありがとうございます!」
山中 「うわぁ~、結構狭いっスねぇ。プリウス一台ギリギリって感じの道ですよ。」
上田 「大丈夫ですか~?水篶さ~ん・・・!」
秘書 「ご心配には及びませんよ。確かに少し狭いですが、対向車が来るわけでもないですし、大丈夫です。」
上田 「頼もしいですね!」
ボス 「まさかこんなに狭いとは・・・。水篶・・・、ちょっと悪かったな。」
秘書 「大変恐縮でございます。自分の運転テクニック向上の為と思えば、寧ろありがたいくらいで・・・。」
上田 「大丈夫ですか~?水篶さ~ん・・・!」
秘書 「ご心配には及びませんよ。確かに少し狭いですが、対向車が来るわけでもないですし、大丈夫です。」
上田 「頼もしいですね!」
ボス 「まさかこんなに狭いとは・・・。水篶・・・、ちょっと悪かったな。」
秘書 「大変恐縮でございます。自分の運転テクニック向上の為と思えば、寧ろありがたいくらいで・・・。」
山中 「流石っすね水篶さんは!・・・お?あれは・・・。」
上田 「草ヒロ・・・ですね!」
秘書 「早速発見出来て、良かったです。」(・・・ホッ。)
ボス 「よ~し・・・。やはり草ヒロがあったか・・・ククク・・・。しかも、中々撤去しがいのありそうなクルマではないか・・・。行くぞ・・・!」
上田 「草ヒロ・・・ですね!」
秘書 「早速発見出来て、良かったです。」(・・・ホッ。)
ボス 「よ~し・・・。やはり草ヒロがあったか・・・ククク・・・。しかも、中々撤去しがいのありそうなクルマではないか・・・。行くぞ・・・!」
No.010
日産 フェアレディZ
ジャマレベル:★☆☆☆☆(これは私有地にあるから、邪魔とは言えないな。)
景観悪レベル:★★★★★(タイヤは外され、ガーニッシュやウインカーも無くなっているし、周りの部品も見苦しい。梅林にこんなものが捨てられているとは・・・景観破壊もいいところだ・・・!)
貴重レベル:★★★★☆(Z32の玉数は最近減ってきているという。部品取りとして重宝するクルマなのではないだろうか。私は容赦なく解体するがな。)
総合評価:景観を守るためなら、どんなに撤去が困難な場所にあろうと、必ず撤去してみせる・・・!
日産 フェアレディZ
ジャマレベル:★☆☆☆☆(これは私有地にあるから、邪魔とは言えないな。)
景観悪レベル:★★★★★(タイヤは外され、ガーニッシュやウインカーも無くなっているし、周りの部品も見苦しい。梅林にこんなものが捨てられているとは・・・景観破壊もいいところだ・・・!)
貴重レベル:★★★★☆(Z32の玉数は最近減ってきているという。部品取りとして重宝するクルマなのではないだろうか。私は容赦なく解体するがな。)
総合評価:景観を守るためなら、どんなに撤去が困難な場所にあろうと、必ず撤去してみせる・・・!
山中 「Z32か~!久々に見たけど、やっぱカッケぇなぁ~!」
上田 「赤いボディとクーペフォルムがスポーツカーって感じですよね!・・・これって、いつ頃のクルマなんでしたっけ?」
山中 「えっと確か・・・1989年登場だったような気が・・・。」
上田 「えっ、そんな昔だったんですか!?このZって。そんな昔のクルマには見えないですよ~!」
ボス 「フフフ・・・そうだろう?Z32は当時としても中々先進的なデザインだった筈だ。日産が901運動とかいって、90年代には日本一の自動車メーカーになろう!と躍起になっていた時代があったのだ。その一環として、このZ32が登場するのだが・・・当時最高の280psを叩き出したのが・・・このクルマだ。R32やQ45と共にな。」
上田 「あっ、その話・・・聞いたことがあります!・・・確かぁ~、これ以上馬力競争が激化しないように、運輸省が280psを上限にしたんですよね。あくまで自主規制という名目だったらしいですけど。」
ボス 「そうだ。結局、交通事故の発生件数が減少したことや、スポーツカーの売れ行きが伸び悩み始めたこともあって、それは後に撤廃されるのだが、当時はそれ程衝撃的なデビューだったのだ。280psというパワーもそうだが、やはりこのヘッドライトとテールライトのデザインがかなりユニーク。ヘッドライトはランボルギーニ・ディアブロの後期型に採用されるくらいだったしな。」
上田 「へぇーっ。そうなんですか~!」
山中 「901運動、懐かしいっすね!・・・オレその頃、まだ中学生でしたよ。他にもR32だとかS13シルビアだとか、カッコいいクルマがいっぱい出てきて・・・将来免許取ったら、絶対乗ってやるんだって、心に決めたこともありましたからね。」
ボス 「フフフ・・・私も懐かしい。私も、お前と同じで901運動で登場したクルマに憧れたこともあったよ。結局は買わなかったんだけどな。・・・このクルマは、バブルだった頃に出てきたから、夢や希望がいっぱい詰まっていると言えよう。」
山中 「・・・しかし、そんなクルマも、いまや鉄クズですか・・・。バブルが崩壊して不景気になってしまった日本の縮図みたいで、気味悪いっすね。」
上田 「ですから、さっさと撤去してしまいましょ!こんな状態じゃ、レストアも大変そうですし。」
秘書 「ええ。しかし、ここにユニックで入るとなると大変そうですねぇ。」
上田 「ああ!そう言えば、水篶さんがユニックで入れないと撤去出来ないじゃないですか!」
ボス 「ムムム・・・。見つけたはいいが、撤去出来ないとなると哀しいな・・・。」
山中 「こんなに景観を乱しているんですから、見つけた以上、何が何でも撤去しなくちゃならないっすよ!・・・草滅会の名に懸けて!」
秘書 「頑張ってみます!草ヒロを世の中から消し去るのが、草滅会の使命ですからね・・・!」
ボス 「うむ。・・・しかし、どうしても無理そうだというのなら、別の方法を考える。だから、取り敢えずは頑張ってみてくれ。すまんな。」
・・・その後、この草ヒロはやっぱり撤去されてしまったそうな。
ストリートビューより、“その後の様子”
ストビューが通っていない場所のため、掲載できません!
また、水篶さんが撤去の際に撮影するのを忘れてしまったようで・・・。
いつか草滅会の誰かが撮りに行きます!
ストビューが通っていない場所のため、掲載できません!
また、水篶さんが撤去の際に撮影するのを忘れてしまったようで・・・。
いつか草滅会の誰かが撮りに行きます!
つづく
「この草ヒロが撤去されたというのは事実だ。しかしこの物語、そしてこの物語に登場する団体・登場人物は私を含めてフィクション。実在するものとは、一切関係無い。」
「ボス、なんか最近、撤去の様子が撮影できていない草ヒロが多い気が・・・。“2”の初回もそうだったじゃないですか。」
「水篶だって忙しいんだ。撤去した後の写真を撮り忘れたりすることだってあるだろう。それにストリートビューも通っていない道だしな。」
「しかしまあ、よくあんな狭い道に入ってユニックで撤去出来ましたね!」
「・・・うむ。そこはさすが大型免許も取っている水篶ならではだ。車両感覚が完璧なんじゃないのか。」
「超人ですよね、もはや。中型トラックだとはみ出てしまうような気もするのですが・・・。だってプリウスで結構ギリだったんですよ?」
「・・・。・・・ま、まあ・・・あれだな。そk」
「レイレイじゃん!こんな所にいたんだ~!」
「あ、スイちゃん・・・!ゴメンね、あのことは・・・また後でね・・・!僕、ちょっと行かなくちゃ・・・!今夜の6時にちょっと用事があって・・・。」
「・・・?」
「・・・?」
「・・・何だ?今のガキの声は・・・?男と女、二人いたようだが・・・。」
「さ、さあ?一体誰なんでしょうねぇ・・・。」
「一体どこから出てきたんだ・・・?・・・“あのこと”とか、“行かなくちゃ”とかいう意味深なことを口走っていたが。・・・恐らく、草研とは何も関係無いと思うが、一般人にでもこんな所にいられたらマズい・・・!探して引っ立ててこい・・・!もしそれで・・・草滅会の内部情報・機密情報か何かが知られていた暁には・・・」
「ボス、なんか最近、撤去の様子が撮影できていない草ヒロが多い気が・・・。“2”の初回もそうだったじゃないですか。」
「水篶だって忙しいんだ。撤去した後の写真を撮り忘れたりすることだってあるだろう。それにストリートビューも通っていない道だしな。」
「しかしまあ、よくあんな狭い道に入ってユニックで撤去出来ましたね!」
「・・・うむ。そこはさすが大型免許も取っている水篶ならではだ。車両感覚が完璧なんじゃないのか。」
「超人ですよね、もはや。中型トラックだとはみ出てしまうような気もするのですが・・・。だってプリウスで結構ギリだったんですよ?」
「・・・。・・・ま、まあ・・・あれだな。そk」
「レイレイじゃん!こんな所にいたんだ~!」
「あ、スイちゃん・・・!ゴメンね、あのことは・・・また後でね・・・!僕、ちょっと行かなくちゃ・・・!今夜の6時にちょっと用事があって・・・。」
「・・・?」
「・・・?」
「・・・何だ?今のガキの声は・・・?男と女、二人いたようだが・・・。」
「さ、さあ?一体誰なんでしょうねぇ・・・。」
「一体どこから出てきたんだ・・・?・・・“あのこと”とか、“行かなくちゃ”とかいう意味深なことを口走っていたが。・・・恐らく、草研とは何も関係無いと思うが、一般人にでもこんな所にいられたらマズい・・・!探して引っ立ててこい・・・!もしそれで・・・草滅会の内部情報・機密情報か何かが知られていた暁には・・・」
「ハ、ハイハイ・・・!分かりましたっ・・・!今すぐ探してきます・・・!」
「うむ・・・。」
「・・・。」
「・・・どうした?行かないのか?」
「・・・っていうか、そう言えばココ、どこなんでしょうね?」
「は・・・?突然何を言う?今はそんな訳の分からんことを宣っている暇は・・・。」
「お言葉ですがボス、草滅会のセキュリティは、本部も含めてどの部署も鉄壁ではないですか・・・!ですから、アリ一匹たりとも入ることはあり得ませんし・・・。・・・それに、よくよく考えてみると、この場所は何にもないというところというか・・・。スタジオくさ」
「お、おいおい・・・!いきなり何を言うんだ。このコーナーにおける我々は、草滅会本部の会議室かなんかで話していたんじゃないのか・・・?」
「・・・お、オレもそんなイメージで会話していたんですけど・・・。どうやらそうでもないような気がしないでもないような・・・?」
「・・・。」
「うむ・・・。」
「・・・。」
「・・・どうした?行かないのか?」
「・・・っていうか、そう言えばココ、どこなんでしょうね?」
「は・・・?突然何を言う?今はそんな訳の分からんことを宣っている暇は・・・。」
「お言葉ですがボス、草滅会のセキュリティは、本部も含めてどの部署も鉄壁ではないですか・・・!ですから、アリ一匹たりとも入ることはあり得ませんし・・・。・・・それに、よくよく考えてみると、この場所は何にもないというところというか・・・。スタジオくさ」
「お、おいおい・・・!いきなり何を言うんだ。このコーナーにおける我々は、草滅会本部の会議室かなんかで話していたんじゃないのか・・・?」
「・・・お、オレもそんなイメージで会話していたんですけど・・・。どうやらそうでもないような気がしないでもないような・・・?」
「・・・。」