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Channel: ころころな趣味。
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色付いた山梨へ(5)

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帰り道・・・日没寸前の東名高速道路を流していると・・・

 

 

 

なにやらただならぬ雰囲気のクルマを載せている積載車が目に飛び込んできた・・・!

あれは一体・・・?

 

 

 

うおっ・・・!!これは・・・!

 

 

 

 

フェラーリ F40

1987~92年式

東名高速道路にて

 

F40だ・・・!

 

F40は、フェラーリ創始者のエンツォ・フェラーリが開発に関わった最後のクルマで、その名の通り、フェラーリ誕生40周年を記念して作られたクルマです。

公道も走ることが出来るレーシングカーという、突飛なコンセプトを指針にして開発されたクルマなだけあって、その動力性能は計り知れません。

3000ccのV8DOHCエンジンをツインターボで武装して、478psを発生。トルクは58.5kgmに達します。車重は約1200kgと、見た目の割にはかなり軽量で、この軽さとパワーのおかげでゼロヨンは10秒、最高速度は当時世界最速の325km/hに達しました。

まさにレーシングカーといっても差し支えのない性能を発揮したF40ですが、性能だけでなく、内装もレーシングカーにかなり近いものになっています。とにかく軽量化を徹底して余計なものを廃したクルマなので、内装はボディに使われた複合素材が剥き出し。室内からはドアノブを使わずワイヤーで引っ張ってドアを開けるという簡素っぷり。オーディオなんてのも付いている筈がありません。

シートもフルバケット、シートベルトもオプションではあるものの、4点式を選択できるという、あくまでもレーシングカーでした。

 

昔のフェラーリ故に故障も多かったらしく、運転はかなりしずらかったとか。

パワステは勿論、パワーブレーキも無し。クラッチペダルは非常に重たく、暖気運転を行わないとギアが入らないなんてことも。故障は燃料漏れやオイル漏れが多かったらしく、それによる火災で失われたクルマも少なくないらしいです。

舐めた気持ちで乗っていると、乗りこなすことのできない上級者向けのクルマというわけですね。

 

・・・とは言え、バブルの真っ只中に販売されていたクルマなので、日本での定価が4650万円でしたが、あまりの人気ぶりにプレミアがつき、2憶3億の値が付いたこともあったらしいです。そういうこともあってか、財テクとかいう名目で日本では小金持ちの投機目的で購入する人も多かったとか。

クルマをお金稼ぎの道具にするなんて、クルマ好きとしてはちょっと悲しいことですが、時代が時代なので仕方のない事でしょう。

 

元々F40にちなんで全世界で400台のみの生産が予定されていましたが、オーダーが想像以上に殺到したために急遽計画を変更。最終的に1300台近くが生産されたらしいです。

日本への正規輸入車は59台とは言っても、並行輸入でかなりの数が日本に入ってきたと思われ、F50やエンツォなどといった他のフェラーリのスペシャルカーよりは珍しさに劣りますが、それでも中々見られるクルマではありません。

日没間際・・・完全ノーマークの時間と場所で、イイものを見させていただきました!


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