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草ヒロ物語2(6)& 草ヒロ“撤去”物語2(6) 前編

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前回の話(草滅会視点)

前回の話

「草ヒロ“撤去”物語」を知らない人はコチラへ。

キャラクターの顔が見たい人はコチラコチラ

 

ボス 「・・・な?やはり草研の連中と遭遇しただろう?」

山中 「本当でしたね・・・。」

上田 「ビックリしましたよあたし~!」

山中 「あの時、ボスが今週の日曜だと草研と遭遇するって仰ってた時、オレは内心『さすがにそんなことは起きないだろう多分・・・』って思ってたんですけど、まさか本当に遭遇するとは・・・。ボスの読みはあくまでも正確ってことですね・・・!」

ボス 「いやいや、別に・・・どうってことはない。奴らの行動心理を考えたら当然の結果だ。」

秘書 「・・・しかし、一週間も経たないうちに計画を練ることが出来るのは、さすがその道のベテランだけのことはあると思います。・・・本当にちゃんとした計画を練ってきたかは分かりませんが。」

山中 「敵ながらアッパレってやつですね・・・!」

ボス 「奴等、草ヒロの事となるとバカみたいに必死になるからな・・・ククク・・。私が博司に送った挑戦状を見て、いてもたっても居られなくなったのだろう。」

上田 「要するに、オタクってことですか・・・。正直引きますね。あんな汚らわしい物に夢中になるなんて・・・。」

ボス 「おっと・・・。私は別にそこまで言うつもりはないぞ。・・・まあ・・・私も少々口が過ぎたな・・・草ヒロに対してバカみたいに必死なのは、我々も同じ。やっていることの素晴らしさは雲泥の差だが、事情を知らぬ一般人からしたら、我々も同じ穴の狢だ。」

山中 「・・・あくまで俺らはじめ草滅会は、アンダーグラウンドな業界ですものね。やっていることは義賊のようなものですから、」

ボス 「目立たぬように注意して動け、ということだ。」

秘書 「私達の仕事は、日の目を見てはいけませんからね。」

上田 「・・・じゃあ、さっさと草滅会の人達から逃げてきて正解だったってことですよね。下手にカーチェイスみたいになったら目立ちかねませんしね。」

山中 「あーっ!そうじゃん・・・!もしかしたらあいつら、すでに撮影を終えて俺らを追いかけ始めているのかも!・・・あの・・・水篶さん・・・!」

秘書 「ハ、ハイ。なんでしょうか?」

ボス 「・・・急ぎ目で走れってことだろう?山中よ。」

山中 「あっ、そうです!」

ボス 「確かにそうした方が良いとは私も思うが、この道路は道幅も狭くて住宅もチラホラある。もし事故でも起こしたら大変だからな。あくまで安全運転だ・・・!」

秘書 「承知しました。」

山中 「お、仰る通りです・・・!俺の考えが浅墓でした・・・!」

ボス 「なーに。別に問題はない。いざ追い付かれたとなれば、広めの道へ出てスピードを出せばよいのだ。ククク・・。バックミラーに写ってこない限りは、草ヒロ探索としゃれこもう・・・!」

山中 「そうですね、ボス・・・!」

上田 「・・・あ、なんだかそろそろこの狭い道も終わりそうですよ!この先で広い道と交差してますよね?」

山中 「お、ホントだ!・・・良かったっすね、水篶さん!」

秘書 「えぇ、えぇ・・・!」

ボス 「んー・・・じゃあ、そこの交差点を左だな。」

秘書 「了解です。」

 

上田 「・・・あ、見て下さいボス!アンダーパスの向こう側・・・!なんか、草ヒロっぽくないですか・・・!」

ボス 「ん・・・?ああ、あの80年代車っぽいのか・・・!確かに草ヒロだな。」

山中 「おぉ~、ドンドン見つかりますね・・・!面白れぇ!」

ボス 「むむ・・・?よく見ると、2台いないか?・・・また2台組の草ヒロだぞ・・・!」

山中 「マジすか・・・!」

 

 

 

山中 「すっげー!また80年代とは言え、地元でこの密集率はヤバいでしょ・・・!」

ボス 「ククク・・今日はつくづく運が良いな・・・!草ヒロの女神とやらがもし存在するのならば、今日は私に微笑みをかけてくれているに違いないな・・・!」

上田 「それも、満面の笑み・・・ですよね!」

ボス 「そうだ・・・!ククク・・最高だぜ・・・!」

秘書 「信濃様の道案内のお陰でございます。」

 

 

No.015

スズキ アルト

ジャマレベル:★★★★☆(畑の中にあるから、公衆の迷惑になっているわけではないんだが、畑が狭いから、持ち主的には邪魔なんじゃないのか?)

景観悪レベル:★★★☆☆(状態は良いが、草ヒロが2台あることによって相乗的に景観を乱している。)

貴重レベル:★★☆☆☆(2代目って、初代よりも見ないよな・・・?)

総合評価:隣のバネットと共に撤去して、是非とも景観をすっきりさせたいものだ・・・!

 

上田 「このアルトって、初代ワークスが設定された2代目でしたっけ。」

ボス 「そうだ。・・・ワークスが出る前から、三菱がミニカのスポーツモデルである“ZEOターボ”を出していたとはいえ、そいつを凌駕する64psのワークスが登場してきた時は、さすがにビックリしたな。」

山中 「その時の64ps規制が今でも効力があるって考えたら、凄いクルマだったんだなァ・・・と、つくづく思いますよ。」

ボス 「正直・・・現代の軽は当時の軽よりも安全性が高く、走行安定性もかなり向上しているのだから、64ps規制なんてものは取っ払ってもいいと思うんだがな。」

山中 「・・・ですよね~!・・・もしそうなったら、チョー楽しいクルマが出来そう・・・!現行のワークスで100psのエンジンを積むとか・・・考えただけでもワクワクします!」

上田 「そして再び馬力戦争勃発・・・っていうコースですね・・・!面白そうです!」

ボス 「・・・まあ、そうしてしまうと、パッソやミラージュといった登録車最小排気量クラスのクルマが売れなくなってしまうから、規制をかけ続けているんだろうがな。」

山中 「なるほど・・・。考えてもみなかったですが、その言い分は一理ありますね・・・!」

秘書 「さて・・・では、あちらのバn」

 

キキーッ!

 

秘書 「ネット・・・を?」

山中 「ゲゲッ・・・この音は・・・。」

ボス 「ん・・・どうした・・・・?」

 

パタン!

 

? 「オヌシら、今度こそそこを動くでないぞ!これまでじゃ!」

ボス 「チッ・・・追いつかれたかっ・・・!」

 

後編へつづく
 
「この物語、そしてこの物語に登場する団体・登場人物は私を含めてフィクションだ。実在するものとは、一切関係無いからな。」
「ボス、今回“も”前後編なんですね。」
「そうだな。ところで、最後に“?”という人物が出てくるが、鋭い読者の諸姉諸兄なら誰だかお分かりだろう。いや、ニブい読者でも流石に誰かは分かる筈だ。」
「ですよね。・・・って、これで分からなかったらさすがにヤバいですって・・・!今回のセリフでも名前が出てましたし。」
「だよな・・・。」
「・・・しかし、またこういう展開だなんて、そろそろ飽きてしまいますよねぇ。」
「ここまでして同じ感じの展開にするということは・・・来週のストーリー展開に期待しておけという筆者からのメッセージなんじゃないのか?」
「筆者のハードル、やっぱり上げますねぇ・・・ボス・・・。」
「・・・。」

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