前回の話
「草ヒロ物語2」を知らない人はコチラへ。
キャラクターの顔が見たい人はコチラかコチラ。
助手 「草滅会の人達、どこ行ってしまったんでしょう?」
博士 「さあ・・・わしゃ知らんが。・・・ワシらが撮影しとる間にどんどん走っていくから、もはやどこにいるのかも検討が付かんわい。まあ、草ヒロが沢山いると分かったはずじゃから、まだこの梅林のどこかにいるとは思うんじゃが・・・。」
助手 「いやでも、野放しにしちゃっていいんですか?」
博士 「そうは言ってものう、ずーと奴らを監視しておくわけにもいかんじゃろう・・・!ワシらが今すべきなのは、草滅会を止めることではなく、一台でも多くの草ヒロ達を記録しておくことなのじゃ。草滅会の動きを止めるのは、あくまで偶然遭遇した時だけじゃ。」
助手 「そうですか・・・まあ、博士がそう言うんなら・・・」
見習い 「あ・・・!」
博士 「なんじゃ急に?」
見習い 「やっぱり、ここでゆっくりしておいて正解ですよ博士!だってそのおかげで・・・」
助手 「え・・・!?なになに?」
見習い 「草ヒロを見つけられたんですから!」
博士 「なぬっ・・・!?そんなバカな・・・」
見習い 「あれっすよ、アレ・・・!」
助手 「おぉ!」
博士 「た、確かにあれは草ヒロじゃ・・・!このバネット達と草滅会に気を取られて気付かんかったが、道路の向こう側の茂みに・・・朽ちたトラックが見える!」
助手 「お手柄だね草田くん・・・!僕全然気付かなかったよ!」
博士 「ウムッ、ウムッ・・・!草ヒロの匂いに敏感な草滅会ですら気付かんかった。このワシも危うくスルーするとこじゃったわい。でかしたぞ、草田・・・!」
見習い 「いえいえ、それほどでも~!」
博士 「ククク・・しかし、連中もとんだウスノロじゃのう・・・!こんなすぐ近くに撤去しがいのありそうな草ヒロが眠っておったというのに気づかんとは・・・。ククク・・キキキ・・クキックキッ・・クホックホッホッ・・。」
助手 「・・・。」
見習い 「・・・と、とにかく、近付いてみましょうよっ!」
No.017
日野 レンジャーKL-SD
1975~80年式
用途:物置 場所:畦道
博士メモ:なかなか見かけん大きいサイズの草ヒロじゃが、ちと見苦しいのう。それに、一体どうやってこの狭い道を通ってきたんじゃろう?
博士 「ほほう!日野のトラックとな・・・!」
見習い 「2代目のレンジャーみたいっすね。」
博士 「中型トラックの草ヒロは、軽トラや小型とは違って中々おらんからの。こりゃあ嬉しい発見じゃわい・・・!」
助手 「しかし汚いな・・・。オーナーは何を思ったのか知らないですけど、周囲に散乱しているゴミといい、このレンジャー含めて完全にゴミじゃないですか・・・!」
見習い 「草滅会に見つかったら一発でアウトな草ヒロですよね・・・。」
助手 「うんうん・・・。っていうか、これは草滅会じゃなくてもちょっと嫌~な草ヒロですよね。・・・草ヒロ研究者がいう事ではないのですけど。」
博士 「ま、こういうタイプの草ヒロもあるということじゃ。確かに汚いが、それよりも車種の魅力の方が勝っとるじゃろ・・・?」
助手 「・・・まあ、それはそうですね。曲がり形にも草ヒロ研究者ですから僕は・・・!」
つづく
「この物語、そしてこの物語に登場する団体・登場人物はワシを含めてフィクションじゃぞ。実在するものとは、一切関係無いからの。」
「なんか今日手抜きっぽくないですか?」
「知らん。最近忙しいんじゃないのか?」
「・・・。」