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Channel: ころころな趣味。
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綾たん。

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今日、5月6日は笛吹綾の誕生日!
おめでとう!
 
笛吹 「ころっち!ありがと~!」
お、おう・・・(こ、ころっち・・・?)。
笛吹 「ねぇね!聞いて聞いて!わたし、今日めっちゃ楽しかったんだ~!」
お、そうなんだ。そりゃよかったね。玲の誕生日の時は君がぬいぐるみプレゼントしたんだし、玲からなんか凄いの貰ったんでしょ?
笛吹 「そ~なの!お返しにレイレイそっくりのぬいぐるみくれた!レイレイお裁縫は初めてだって言ってたけど、凄い可愛くできてたよ!」
へぇ~!凄いね!やっぱり玲も手先器用だったんだ。・・・しっかしま~、お互いのぬいぐるみをプレゼントし合うなんて、相変わらずのラブラブっぷりだねぇ・・・はは・・・。
笛吹 「フフフ。・・・それにそれに!それだけじゃないんだ!友達からもいっぱいプレゼント貰ったし~、レイレイからの誕生日プレゼントだってぬいぐるみだけじゃなかったんだよ!」
え・・・一体何だろ~?・・・気になるなぁ~!(・・・ん~大体想像付くな・・・。クッサい展開になるぞこれは・・・。)
笛吹 「でしょ~?・・・じゃ、お話を聴きながら、考えてみて!」
 
 
******
 
 
 
―朝―
 
笛吹 「おっは~!」
清里 「おはよ~!・・・スイちゃん、誕生日おめでと!」
笛吹 「ありがと~!」
清里 「・・・そうそう、今日の放課後、パーティだよね!」
笛吹 「そうだよ~。」
清里 「誘ってくれてありがとね!大気から聞いた感じだと、笑学笑女の硬式テニス部の友達だけでパーティするって聞いてたから、関係ない僕が来て良いのかな~って思ってたんだけど・・・。」
笛吹 「何言ってんのレイレイは特別だよ~!全然遠慮しなくていいからね!」
清里 「そう言ってもらえて嬉しいよ。あの、ちょっと早いけど・・・すぐに渡したかったから・・・プレゼント、あげちゃう!」
笛吹 「えっ・・・?」
清里 「僕そっくりのぬいぐるみ!似てる?」
笛吹 「うわ~っ!っちょ~っっカワイイ!凄く上手くできてる!」
清里 「えへへ・・・お裁縫はやったことなかったんだけど、僕の誕生日のとき、スイちゃんのぬいぐるみ貰ったし、お返ししなきゃと思って!・・・喜んでもらえたようで嬉しいなっ!」
笛吹 「も~かわうぃ~毎日抱きしめちゃう!」
清里 「へへへ・・・照れるなぁ~^ ^」
笛吹 「・・・でも、パーティの時に渡してもらった方がもっと嬉しかったかも・・・。」
清里 「そ、そう?・・・僕は、すぐにスイちゃんにあげたかっただけなの!とにかく今受け取って!」
笛吹 「・・・うん、そこまで言うならそうするけど・・・。まあ、ありがとね!ずっと大事にするよ!」
清里 「うん・・・あ、電車来た。乗ろ!」
 
 
校舎前
 
清里 「じゃあ、今日の放課後、またね!」
笛吹 「うん・・・!」
 
笛吹 (・・・でも、なんでレイレイは、プレゼントをあんなに早く渡そうとしたんだろ?別に、パーティの時にゆっくり渡せばいいのに・・・。)
 
 
教室
 
ガラガラガラ
 
一同 「あや!誕生日おめでと~う!」
笛吹 「あっ、みんなおはよ~。・・・これ・・・みんなわたしに?」
川崎かな 「うん!」
早川 「綾が何喜ぶかな~って、色々悩んだんだけど・・・結局コレにしたんだよ!」
足柄りな 「誰かと被らないように、ラッピングする前に見せあいっこもしたんだから!」
笛吹 「そんなことまでわざわざありがとう・・・!気持ちがこもってたら、中身が被っても全然気にしないし。」
小海 「わたしは行けないケド、今日のパーティで開けてみてね。」
足柄 「綾ならきっとビックリして喜ぶと思う!」
笛吹 「うん。楽しみにしとくね!みんなありがと!」
(・・・レイレイもそうだったけど、なんで皆パーティの時に渡そうとしないんだろ?ま、いっか。)
川崎 「でさ~、綾聞いてよ~」
笛吹 「なあに~?」
川崎 「昨日さ~
・・・・・・
 
 
 
 
―放課後―
 
小海(妹) 「じゃあ、みんなパーティ楽しんできてね。お兄ちゃんが待ってるから、急がなきゃ。」
川崎 「え?はる君いるの!?ちょっとアタシも見た~い!」
笛吹 「あはは・・・かなっちは晴くんのことホントに好きなんだね~。ま、わたしも可愛い子は大好きだけどさ~。」
小海(妹) 「おにいちゃん!」
小海(兄) 「あ、はる・・・やっと来た!おにいちゃん待ってたんだよ。」
小海(妹) 「ゴメンネ。ちょっと遅くなっちゃった・・・。」
藤沢 「・・・妹さん来てよかったな!じゃあ、おれっちはもう帰るぞ~。」
小海(兄) 「
うん。一緒に待っててくれてありがと・・・!」
藤沢 「よし三浦!帰ろう!じゃな~」
三浦 「じゃあな~晴~。」
小海(兄) 「じゃあね~。・・・あ、皆さん、こんにちは・・・!はると一緒に来てくれたんですね。うちの妹がお世話になります。」
川崎 「・・・も~!晴くんはイイ子だね~!ちょ~カワイイし!でも、そんなに礼儀正しくしなくていいんだよ。同い年なんだし。」
早川 「ま、そーゆーとこが可愛いんだけどね~」
川崎 「だね~。なでなで!」
笛吹 「あたしも~!」
小海(妹) 
(もう・・・みんなったら・・・)
小海(兄) (うぅ・・・恥ずかしいよぉ。)
 
少し離れた物陰
 
飯田 「チクショ~晴め・・・綾に撫でてもらいやがって・・・!玲はまだ彼氏だからいいとしても、お前はただの友達・・・いや、友達ですらねぇっ・・・!そんなヤツがチヤホヤされやがって・・・。オレの方がよっぽど綾と仲が良いのに・・・!このオレこそが綾にナデナデされるべきだろーがっ・・・!クソがっ・・・!」
松田 「まーまー、落ち着けよ。そんなに毒づくなんて、らしくないぞ。それによ、女みたいに陰でイジイジしてんのは良くない。男なら、ドンとぶつかっていこうぜー。」
飯田 「じゃあ、お前はそれが出来るのかよ・・・。」
松田 「・・・できませんがそれが何か?」
飯田 「ほら見ろ!だったら出来もしねぇことを偉そうに語ってんじゃねぇっ・・・!」
松田 「ま、オイラに出来もしないというかー、する必要が無いというかねぇー。やろうと思えば出来るけど、敢えてやらないというか・・・。そもそも、オイラ三次元の女になんか興味ないし。」
飯田 「・・・ったく、このアニメオタクが。」
松田 「・・・ハァ?言うに事を欠いてなんだー!?そう言うてめーもゲームオタクだろー。どっちもどっちだぜ?・・・傍から見たらー。」
飯田 「
あ!また撫でられた・・・!」
松田 「・・・。」
飯田 「あんな女みてぇなやつのどこが良いんだか。オレの方が・・・」
松田 「ふっ・・・まあ、オイラもアイツ嫌いだけどなー。そこだけは禿同だわ。」
飯田 「おぉ、お前も
か!今の今まで知らなかったぜ・・・。さあ同志よ・・・!・・・いつかあいつを貶めてやろうじゃないか!」
松田 「そうだな!ハハハ・・・。」(多分無理だろうがな・・・オレらの実行力じゃ)
 
 
 
綾の家
 
綾の部屋
 
二宮 「よし、準備は良いな!?もうそろそろ綾が来る時間だ・・・!」
東御 「あとは玲がケーキを持ってくるだけっすね。」
足柄 「こんなに豪華に準備してあるなんて、きっとあいつ喜びますよね、ニノさん?」
二宮 「おう。パーティとはいえ、綾にはこじんまりとしている体で話を進めてきたから、まさかこんなんだとは想像もつかないだろなぁ。」
大井ふくい 「・・・にしてもよ、お前の友達、料理上手いよな。お前が呼んでくれて助かったわ。」
東御 「いえいえ。まあアイツ、料理が趣味ですから。最近はお菓子作りにもハマってるらしくて、ホールケーキを作るって話をしたら、ノリノリでしたよ。」
大井 「それは良かった。あの子、綾の彼女なんだろ?イケメンで尚且つ料理男子だったら、そりゃ綾も惚れるよな。・・・ったく、羨ましいな・・・。」
久野 「ヒロ先輩、それサキカナに聞かれちゃマズいですよっ!・・・今はいないけどさ。」
大井 「おいおい、加奈には今の内緒だぜ?」
久野 「わかりまし・・・」
二宮 「いや~、それはどうだかなァ~?」
大井 「ちょ~ニノ~。そりゃねぇだろぉ~。」
 
 
キッチン
 
清里 「よし、できたっ!・・・あの・・・おばさん!お部屋を貸してくれるだけじゃなくて、ケーキ作りまで手伝ってくれてありがとうございました。おかげで、とっても美味しそうなのが出来ましたよ!」
笛吹(母) 「どうもご丁寧にありがとうねぇ。きっと綾も喜んでくれるわよ~!あの子の喜ぶ顔が目に浮かぶわ~。」
清里 「目ぇ輝かせますよ~きっと!」
笛吹(母) 「そうねぇ。・・・それにしても君、こんなに料理上手だったのね!おばさん惚れちゃうかもっ!」
清里 「いやいや~まだまだ素人レベルですって~。」
笛吹(母) 「これからも綾のこと、よろしく頼むわね。」
清里 「ええ!任せてください!とっても可愛くて、優しい子ですし。」
笛吹(母) 「もう、お世辞がうまいのねぇ。」
清里 「ハハハ・・・じゃあ、これ、持っていきますね!」
 
 
綾の部屋
 
清里 「ケーキ、完成しましたー!」
一同 「おぉ~!」
久野 「うわ~っ、綺麗!素敵~!」
東御 「凄ぇ旨そう!」
足柄 「いや~まじ助かるわ!」
二宮 「さっすが綾の男だけはあるな!」
清里 「ハハハ・・・よしてくださいよ~。」
二宮 「ま、取り敢えずこれで準備完了だな。玲クン、お疲れ様。」
清里 「いえいえ、とっても楽しかったんで大丈夫です!」
大井 「あとは、綾と加奈を待つだけか・・・。」
 
 
玄関
 
ガチャ
 
笛吹 「ただいま~!」
川崎 「お邪魔しま~す!」
笛吹(母) 「綾、お帰りなさい。それに加奈もいらっしゃい!お部屋でお友達がお待ちかねよ。」
笛吹 「え?もう来てんだ。・・・じゃ、行ってくる~。」
笛吹(母) 「あっ、ちょっと加奈!あなたがこんな豪勢なパーティ企画してくれたんだってね。お礼を言うわ。綾も、きっと喜ぶと思う!」
川崎 「いいのいいの!綾ママも、一部屋まるごと貸してくれて、本当にありがと!ちゃんと綺麗にして帰るんで!」
笛吹(母) 「大丈夫よ。何も言わなくても綺麗に片付けてくれるって、ちゃ~んと分かってるから。でなきゃ貸したりしないわ。・・・ささ、あなたもお部屋へ行ってらっしゃいな!」
川崎 「ハイ!」
 
 
綾の部屋
 
ガチャ
 
一同 「誕生日、おめでとう!!」
笛吹 「うわっ!なにこれ!?わたしの部屋が、凄い事に・・・!?」
久野 「あやさぁ、もっとしょぼい誕パだって思ってたでしょ~?」
足柄 「アタイら、綾にはこじんまりとしたパーティっていうつもりで話してたけどさ、実は、綾の誕生日にふさわしく、ここまで豪華にしようって決めてたんだよね~?」
東御 「おう!先輩たちも手伝ってくれたんだぞ~!」
二宮 「ま、綾のためだったら、いくらでもタダで働くけどな!」
大井 「どんどん俺らに仕事押し付けてください・・・!」
一同 「ハハハwww」
笛吹 「・・・みんなぁ!ホントにすごいねぇ!コレ!・・・何て言ったらいいか・・・。わたしだけのためにここまで・・・!」
東御 「こんなに喜んでくれるだけで、俺たちは充分さ!」
足柄 「感謝の言葉なんていらないよぉ!」
笛吹 「いやいやほんっとうに!マジありがとね!」
川崎 「あや~っ!」
大井 「お、やっと加奈も来たか。」
川崎 「ねぇこれ凄いでしょ!?ビックリしたでしょ~?」
笛吹 「うん!ホント凄い!」
大井 「このパーティ、加奈が企画したんだぜ。」
笛吹 「そうだったんですか!・・・かなっち、ありがとう!」
二宮 「加奈さん、俺たちのために綾を何とか引き留めてもらってたみたいだし、ホント感謝っす!」
川崎 「
どーいたしまして!大変だったんだから~。」
笛吹 「ふ~ん、だからやけに時間稼ぎしたり、遠回りしてたんだねぇ。」
川崎 「アハハ、バレてたかっ!」
笛吹 「・・・とにかくみんな、お疲れ様!わたしとっても嬉しい!」
清里 「・・・さあスイちゃん、席に座って!このでっかいケーキの前!」
笛吹 「うわっ、凄いね~このケーキ!・・・まさか、このケーキ・・・レイレイが作ってくれたの・・・?」
清里 「えへへ~!そーだよ!まあ、スイちゃんのお母さんも手伝ってくれたんだけどね!・・・さあもう一回!お誕生日、おめでとう!」
一同 「おめでとう!」
 
パン!パン!
 
笛吹 (・・・もしかして、レイレイが今日の朝さっさとプレゼントを渡したのも、これをぼかさない為だったのかも・・・。あんなこと言っちゃって、ちょっと悪かったかなぁ・・・。)
二宮 「さあさあ、みんなで食べようぜ!」
一同 「いただきまーす!」
久野 「おいし~!」
足柄 「マジ旨い!」
清里 「スイちゃんも、一口どうぞ!あ~ん!」
一同 「ヒューヒューwww」
笛吹 「え!?・・・あ、ありがとう。あ~ん・・・うん!おいひ~!」
東御 「だろ?玲の作る料理は天下一品だな!」
川崎 「ちょっと玲く~ん、今度いつか
アタシたちにもなんか作ってよ~?綾に内緒でさ・・・。」
久野 「ちょっと!聞こえてるって!」
一同 「ワハハwww」
笛吹 「・・・あの、レイレイ、ちょっと来てくれる・・・?」
清里 「なあに?スイちゃん?」
 
 
廊下
 
笛吹 「あの、朝のことだけど・・・わたしにさっさとこのプレゼントを渡したのは、誕生日ケーキをぼかさない為だったんだよね?なのに、そんなことも知らずにわたし・・・パーティの時に貰った方が嬉しかったなんて、はっきり言っちゃって・・・。ゴメン・・・。」
清里 「な~に言ってんの!そんな事、僕全然気にしてないよ!だってスイちゃん、あんなに嬉しそうにしてたじゃん!」
笛吹 「・・・。」
清里 「それに、秘密にしてた僕たちにも責任はあるし・・・。」
笛吹 「レイレイ・・・本当に優しいね。その優しさに、付け込まれないようにしてよ!」
清里 「フフフ・・・。」
笛吹 「じゃあ、お部屋に戻ろっか。」
清里 「そうだね。・・・綾。」
笛吹 「ふぇ?」
 
笛吹(母) (・・・あらやだ。若いわねぇ。ウフフ・・・)
 
 
******
 
 
笛吹 「・・・っていうワケなの!この展開、ビックリしたでしょ~?」
う、うん。予想外だね・・・!(やっぱりそういう展開だったんだな。聞いてるこっちが恥ずかしかったわ!)←この話を書いたのはお前だ!
笛吹 「ハァ~・・・レイレイのこと、もっと大好きになりそう!壁一枚隔てたとこに人がいるのに・・・あんなこと(ただのハグです、念のため。)やこんなこと(ただのキスです、念のため。)してきて・・・。そんなセッキョク的な一面もあるなんて、もっと好きになっちゃうよぉ!」
うん。普段はただのヤサ男って感じなのにねぇ。(確かにそういう点では意外だったな。)
笛吹 「ウフフ~。」
・・・まあ、“草ヒロ物語3”では、よろしく頼んだよ!
笛吹 「大丈夫!レイレイと一緒に頑張るよ!」
悠吾のことも、たまには気にかけてあげなよ!
笛吹 「え?・・・まあ、もちろんそうするけど、何で急に悠吾の話が?」
・・・いや、何でもない。一応確認しただけ。
 
 

・・って、そう言えば、今年の5月6日って、日曜日じゃん・・・!
・・・と、この話を書き始める前から気付いてたけど、今日は学校がある体でこの話を書いたころころなのでした・・・。
 
 
 
 
今回はおまけイラストはナシです。
最近チョット忙しくて・・・下書きまでは出来ているのですが・・・完成までには至らずといった感じなのです。
というわけで、草ヒロ物語のキャラに馴染んでもらおうと企画しました、“お誕生日お祝いショートストーリー”OOSS)も、今回が最後かもしれません・・・。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました!
 
 
 
 
おまけイラスト(完成次第追加するかも・・・!?)
 
 
教室

放課後
 
校舎前
 
綾の部屋
 
廊下

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