「草ヒロ物語2」を知らない人はコチラへ。
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見習い 「もう、梅林地帯はこれ以上探しても無さそうですねぇ。」
助手 「じゃあ、そろそろ研究所に戻る?夕方になってきたっぽいし。」
博士 「うむ、そうじゃな。・・・とは言えまあ、梅林地帯のすべての道をローラーしたわけじゃないし、これで全てということは無いじゃろうがな。・・・じゃが、そろそろ打ち止めな雰囲気はワシも感じる。」
見習い 「これ以上探しても、もう見つからないっていう状況ですよね。・・・僕も、そういう気分になったことが何回かあるんすけど、ついついもう少し進めば何かあるかもって思ってしまって・・・中々、スパッとやめる気にならないんすよね~。」
助手 「う~ん・・・。気持ちはわかるけど・・・それって・・・」
博士 「ギャンブル中毒者と同じ考えじゃな。」
見習い 「ぐっ・・・。」
助手 「そうそう。あともう一回賭けたら今度こそは儲けが出る・・・!とか言っちゃって。・・・でも、そうそうことが都合よく行くはずもなく・・・結局沼にハマって破滅の道へまっしぐらっていうタイプだね。」
見習い 「そんなハッキリ言わないで下さいよ~。・・・第一、草ヒロとギャンブルは全然違いますって・・・!」
助手 「草ヒロを賭けたギャンブルゲームって、何だか面白そうだねぇ。」
見習い 「ちょっと先輩、聞いてますかぁ~?」
博士 「オヌシ!余所見せんと、シッカリ運転せえ!・・・まだ免許取って間もないってのに、事故におおたら最悪じゃぞ・・・!」
見習い 「ハイハイ。分かってますよ~だ・・・!博士こそ、オレのことよか、周囲の景色に気を配るべきですよ。もしかしたら、草ヒロがあるかも知れないじゃないですか。」
助手 「確かに、ちょっとまた田舎っぽくなってきたしね。」
博士 「・・・。ぐう・・・。田んぼだから草ヒロがあるということは・・・お!」
見習い 「・・・草ヒロですか!?」
No.019
三菱 ミニキャブバン
1981~82年式
用途:物置 場所:畑
博士メモ:車種・場所・用途・状態。どれをとっても普通の草ヒロじゃ。案外こういう個体って少なかったりするんじゃないのか?
見習い 「草ヒロの定番車種っすね。」
博士 「田園地帯にあるから、珍しい草ヒロの標本が手に入るかと思たんじゃが、田園地帯の中にポツンとある畑の草ヒロじゃったの・・・。」
助手 「・・・本当に平凡ですね。・・・しかし、地元でこういう草ヒロが見つかると安心ですよね。」
見習い 「インパクトはないですけど、草ヒロ文化が定着しているということですから・・・ここは素直に喜びましょうや!」
博士 「お、見習いの分際でええこと言うのう。全くオヌシの言う通りじゃな。」
見習い 「“分際”は余計っすよ・・・!」
助手 「この草ヒロだって、いつ草滅会に狙われるかわかったもんじゃないから、ホントに発見出来て良かったよ。もう草滅会は地元に完全に目を付けちゃったみたいだし・・・。」
見習い 「そうですね~。・・・もうこうなったら、オレたちが山梨に行くということをワザと公表して、草滅会の意識を地元からそらした方がいいっすよね。」
助手 「あ、それ名案・・・!」
博士 「確かにええ作戦じゃのう。見習いの分際でええこと言うた。これは次の探索会議における重要議題とせねばな。」
見習い 「だ~か~ら~!“分際”は余計ですっての!」
つづく
「この物語、そしてこの物語に登場する団体・登場人物はワシを含めてフィクションじゃぞ。実在するものとは、一切関係無いからの。」
「・・・すんません。ちょっと今日忙しいんで、一言はナシってことで・・・。」
「オヌシ、前回も一言も話さなかったじゃろ・・・!」
「イヤホントすいません。」
「・・・ったく・・・。」