前回の話
「草ヒロ“撤去”物語」を知らない人はコチラへ。
山中 「そう言えばボス、あそこに止めてあるセダンって、結構古そうですよね?」
ボス 「なになに・・・って、なんだあれ・・・!?よく見りゃ、ナンバーが無いじゃないか!」
上田 「あんな目と鼻の先にあったなんて・・・!全然気付きませんでした!」
秘書 「あれは・・・紛れもない放置車ですね。」
No.018
いすゞ フローリアン
ジャマレベル:★★★★☆(いくら路肩に寄せているとは言え、さすがに公道上に放置するのは邪魔が過ぎるぞ!)
景観悪レベル:★★★★☆(近くのゴミ袋の山と共に、住宅街の景観を乱している。いくらボディの状態が良くても、ゴミ袋が近くにあるだけでも台無しだ・・・!)
貴重レベル:★★★★☆(年式は古くはないが、まず見ないぞ・・・!)
総合評価:全体的に評価が高い!もしかしたら、今日イチで撤去レベルが高い草ヒロなのではないか?
ボス 「フローリアンか!これは珍しいな・・・!フフフ・・・。」
山中 「あの・・・ボス、申し訳ございませんでした!よくよく見てみればナンバーがありませんでした!それを俺は結構古そうなどと、呑気なことを宣って・・・」
ボス 「いやいや、いいのだよ別に。私はそんなことでは腹を立てない。」
秘書 「むしろ、山中様が最初に指摘してくださるまでは、全く気付いていなかったわけですからね。」
上田 「そうですよ!あたしなんか、ずーっとハコスカばっか見てて気づきませんでした!」
山中 「・・・そうか。なら良かったぜ~・・・。」
ボス 「うむ。草ヒロを探し続けて何十年という私でも、ハコスカの魅力に取りつかれて周りが見えなかったしな。草ヒロは密集して置いてあることも多いし、草ヒロを発見した時こそ広い視野を持たなければならないと常日頃から言っていたというのに・・・。それを忘れていた。山中・・・お前は大した者だよ。」
山中 「大変恐縮でございます!ボスにお褒めの言葉をいただいて、大変光栄に思います!」
上田 「・・・にしても、さっきのハコスカと負けず劣らず状態がイイですね!」
秘書 「こんな邪魔な所に放置されているのにもかかわらず、まだ撤去されていないということは、最近置かれたということでしょうかね?」
ボス 「そうだな・・・。解体屋や神奈川支部の連中が見つけられない筈はないのだが・・・。さっきのスカイラインは見えなくても、このフローリアンは県道の橋の上から丸見えの筈だからな。」
山中 「俺たちは、逆方向から来たから気付かなかっただけですしね。」
ボス 「うむ。」
秘書 「信濃様。このクルマもコレクションスペースに移動なさいますか?」
ボス 「そうだな・・・状態はかなりいいし・・・レストアも夢ではないと思うしな・・・。しかし、私は前期型が一番美しいデザインだと思っているから、ちょっとこのゴテゴテとした後期型はなぁ・・・。」
上田 「・・・では、解体してしまいますか!」
ボス 「いや待て。フローリアンでここまで状態の良いものは中々残っていない。・・・やはりここは、コレクションスペースに移動だな・・・!」
秘書 「承知致しました。」
ボス 「いや~。この個体、撤去レベルがかなり高いぞ・・・!まさか、こんなものを見つけられるとはな・・・!」
山中 「やっぱり今日、どー考えたってツイてますよね!」
ボス 「うむ・・・うむ・・・。ツキまくりだぞ・・・!ククク・・。」
・・・その後、この草ヒロは撤去されてしまったそうな。
“その後の様子”(ストリートビューではありません)
綺麗サッパリ消えました。・・・が、画像が用意できていません。いつか時間のある時に用意します。
つづく
「この物語、そしてこの物語に登場する団体・登場人物は私を含めてフィクションだ。実在するものとは、一切関係無いからな。」
「なんか、今日の物語は物足りない感じですね。まさか手抜き・・・?」
「・・・さあな。作者も忙しいんじゃないのか?」
「・・・。」