“乗用車エリア”のクルマは、今回で最後です。
やっぱりラストは、ラストに相応しいクルマで締めたいと思います。
ダイハツ シャルマン4ドアセダン1400(A20)
1974~76年式
長野県上田地域にて 2014年3月20日撮影
それがこのクルマ。
特にこれといった特徴もないような平凡なクルマという印象を受けるでしょうが、実はかなりのレア車なのです。
ダイハツの登録車にして最高級のセダン、シャルマンです!
ダイハツは古くからトヨタと業務提携を結んでいましたから、軽自動車を除くクルマはトヨタからのOEMでお茶を濁していました。
このシャルマンもトヨタからベースを供給してもらっていたクルマなのですが、トップレンジを担う車種であることもあってか、デザインはダイハツオリジナルのものを採用。
・・・信じられないでしょうが実はこれ、ベースがE20系カローラなのです。丸目四灯や縦スリットグリルによって、カローラ以上の上級感を生み出しており、テールランプの形状も全く別物になっていて、カローラよりワンランク上のクルマのようにも見えます。
シャルマンは、1974年より発売されたこの初代前期型から細々とMCを続けて、80年代の初頭まで生産されますが、1981年でE70カローラをベースにした2代目にFMCされます。その後も暫く売られますが、全く鳴かず飛ばずに終わってしまったので90年代に入るまでにシャルマンの名前は消えてしまうこととなりました。
初代も2代目も壊滅的に見ることがない、非常に珍しいクルマなのです。
まだクラウンやパルサーなど、紹介出来ていないクルマがまだ他にも数台ありますが、ちゃんと写真を撮れていないので、今回はこれでおしまいとさせていただきます。