ラストを占めるのは、衝撃のクルマ・・・!
10年近くやっている当ブログ、初紹介となるクルマです!
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日産 プレジデント
ソブリンVIP V8E(E-H252)
1985~90年式
神奈川県にて
1973年FMCのこの古臭い(失礼)見た目ながら、平成の時代まで販売されていたという、かなりの長寿車。三菱のデボネアほどではない物の、走るシーラカンスと言っても差し支えありません。
公用車や法人の送迎用車であるため、中々数は出回るものではなく、また、このクラスのクルマはトヨタのセンチュリー一強であり、嘗ては日産に加え、三菱やマツダもこのクラスのクルマに手を出してはいましたが、センチュリーのブランド力には敵わず、2000前代の初頭にはトヨタと日産の二強体制になっていました。
しかしながら、日産の勢力もトヨタにとっては雀の涙のような物。4代目のFMCで、専用設計だったボディがシーマと共通のものにされるという、投げやりな作りになったかと思えば、2010年代に入る頃には、ついに日産もこのクラスのクルマから手を引くこととなるのでした。一応、シーマがプレジデントの後釜ということにはなっているようですが、フーガと共通設計なので、どうもワンクラスダウンしたようにしか思えません。
今現在、日本のショーファードリブンセダンと言えば、トヨタのセンチュリーと、新入りのレクサスLS600hL(現在はLS500h)ぐらいです。
ちなみに、セダンに限定せずミニバンも加えるならば、トヨタ・アルファード/ヴェルファイアの“ロイヤルラウンジ”と日産・エルグランドの“VIP”というモデルがあります。大型ミニバンなのに四人乗りという、凄まじく贅沢に空間を使っているクルマです。僕も一度は乗ってみたいですなァ。
そうは言っても、トヨタで言うところのセンチュリークラスの高級車であるプレジデント。クルマがクルマだけに草ヒロとして見つかることはまずなく、イベントにもなかなか姿を現すことのないレアキャラなのです。なので、現役とは言え地元で見られたことは奇跡に近く、また中古車屋のクルマであることから、未来永劫そこに居続けることが約束されていないので、偶然遭遇できたのは幸運の極みと言っても過言ではないでしょうね。
ちなみに、グレードはなんとビックリ、最上級グレードのソブリンVIPでした。1986年当時のお値段は・・・なんと600万円。現在の貨幣価値に直すともう少し高額になるでしょう。