先々週はケサブロー、先週はペットレオと…数々の軽オート三輪を紹介してきて、このクルマを紹介せずに終わる…なんてことはあるわけもありません。軽オート三輪界の雄、ミゼットくんです…!
ダイハツ ミゼット(DSA)
1961年式
福山自動車時計博物館にて 2013年8月5日撮影
ミゼットと言えば、"三丁目の夕日"や"稲村ジェーン"でお馴染みのあのクルマを連想する人がほとんどでしょうが、初代のミゼットはこんな形でした。
この型は後期型なのでドアがありますが、最初期型はドアすら無いので、さながら幌屋根の付いた荷台付きオートバイ。それでも屋根があるだけでかなり居住性が上がったのか、オートバイとさして変わらないサイズ感も相俟って、零細運搬事業者に大ウケ、大ヒットしました。
海外にも輸出され、特にタイに入ってきたものは"トゥクトゥク"という名前でタクシーに改造&独自の進化を遂げているものが有名です。現在でも普通に走ってます。
ダイハツ ミゼット(MP4)
1963年式
福山自動車時計博物館にて 2013年8月5日撮影
やはり、ミゼットと言えばこのカタチですよね!
高度経済成長期の庶民の暮らしを支える縁の下の力持ちとして、日本中で頑張りました。よく運べ、よく走るクルマでもあり、それだけでなく、この愛嬌のあるスタイル故、当時の人々からは愛着をもって受け入れられていたに違いありません。
"三丁目の夕日"や"稲村ジェーン"などのように、昭和の高度経済成長期をモチーフとしたノスタルジックな作品には必ずと言っていいほど出演するクルマでもあるので、高度経済成長期を代表するクルマと言っても過言ではないでしょう。
また、一度見たらもう忘れられないような特徴的なスタイルや、愛嬌のあるデザインが、ここまでメディア露出度の高い要因となっているのではないでしょうか。