ミニ モーク
1964~93年式(生産国によって違いあり)
神奈川県西部にて 2015年2月22日撮影
高級外車が並べられていた中古車屋の隅っこに、色も見た目も大きさも場違いなクルマがいました。
その名も、ミニ・モーク。
見た目や大きさから何となく察しが付くかと思いますが、"ミニ"というのは、あのイギリスの超有名大衆車のミニです。
そのミニをベースに、見た目をジープっぽくしちゃったという…(いい意味で)馬鹿げたコンセプトのクルマが、ミニ・モーク。ミニを主導で開発したイシゴニス氏のアイデアで登場したので、こんな見た目ながらもちゃんとした公認のミニ派生車なのです。
いくら見た目がジープのようなワイルドさがあるとはいえ、こんな低い車高、こんな小さいタイヤでは、悪路をまともに走れるわけがありません。このクルマは、あくまで雰囲気を楽しむもの。せいぜい砂浜で走ってワイルドさを楽しむので一杯でしょう。
しかし、こういう雰囲気SUVというのは、今まさに流行っている、現在のクルマ業界の流行そのもの。現在はランクルやパジェロ、ジムニーといった本格的なオブローダーが影を潜め、CH-Rやヴェゼル、CX兄弟、ハスラーなどなど…雰囲気だけのSUVが流行っていますが、このクルマのコンセプトはまさにそれです。時代を先読みしていたかのような、偉大なクルマなのかも知れませんね。
…とは言え、そういったオブローダーの雰囲気を楽しむクルマというのは、日本車でも昔から存在しておりまして、バモスホンダやユニキャブ、ラシーンやCR-Vなど、一定の時代間隔でそういったクルマが登場している感じです。現在はそれが爆発的に流行っている時代でしょう。…このブームも一体いつまで続くのでしょうか…。