今回からは3回に亘って、"消防車エリア"の個体を紹介していきたいと思います。
草ヒロではまず見ることが無い消防車ですが、福山自動車時計博物館には、一体どんな旧型消防車が待ち構えているのでしょうかっ…?
今回は、日産の消防車を2台ご紹介します。
ニッサン 消防車 FS681
1966~69年式
福山自動車時計博物館にて 2013年8月5日撮影
690型のバスと共に以前紹介した680型と同じ代の消防車。
「顔が全く違うじゃあないか…!」…と思われても無理もないほどの顔の変わりようです。一応型式は1増えて681となっているものの、三桁目は変わっていないことから、シャシーを共有する同型車なのでしょう。
僕も自動車ガイドブックで調べるまでは、まさか同じ代のクルマだとは思いませんでした。デザイン的にも70年代後半辺りのクルマにも見え、60年代の日本では、かなり近未来的に見えたのではないでしょうか。
ニッサン 消防車 FS780
1969~72年式?
福山自動車時計博物館にて 2013年8月5日撮影
長らく続いたニッサンのボンネットトラックも、ボントラの売れ行きが下火になってきた頃に長い歴史に終止符が打たれます。このトラックがニッサンボントラ最後の型です。
780という型式名からも分かるように、680型のフルモデルチェンジ機種のようです。正直、自動車ガイドブックを調べるまでは681型よりもこの780型の方が古いと思っていました。…681型と比べたら明らかに老けてません?笑
681型は都会的なキレイ目お兄さんって雰囲気ですが、780型は田舎っぺのヒゲオヤジという印象を受けます。
…なにもそこまで言うのかって感じでしょうが、シルバーのグリルがスタイリッシュに見えて、縦スリット入りの黒いグリルがヒゲのように見えるのですから仕方ありません(爆)。それに、681型はライトが割と中央に寄せられていて小顔に見えるのに対し、780型はボディの端ギリギリにライトが据え付けられていて、大きい顔に見えるのも、そういった印象を受ける要因かも知れませんね。
自動車ガイドブックでは1971~72年の号を最後に姿を消しているので、この年式としましたが、消防車ではないベースのトラックは1974~75年の号まで掲載されているので、ただ消防車が掲載されていないだけで、もしかしたら1975年よりももう少し後まで生産されていたかも知れません。