新・旧 邦・欧 軽・登録車…正反対の事柄はあれど、"小さきクルマ"という共通点を持っているクルマが集うヤードを発見しました(…オデッセイは見なかったことに(爆))。
とりあえずこのシリーズでは、新しいミラミニは紹介せず、旧車の2台のみを紹介することとします。。。
…その2台というのは、どちらもホンダ車でした。
ホンダ シビック 1200 2ドア RS(SB1)
1974~75年式
山梨県甲府盆地にて 2018年1月2日撮影
まずは、ホンダを一大メーカーへと築き上げた功労車である、シビックから。
このクルマの存在なくしては、ホンダは今や軽自動車メーカーになっていたことでしょう。…というのも、シビックの登場までは、ホンダの登録車はどのクルマも本田宗一郎氏のこだわりがいっぱい詰まった―というと聞こえはいいですが、実際はかなり扱い辛い―ものだったため、どれも売れたというには厳しいほどの売り上げでだったからです。
ですが、シビックというクルマは宗一郎氏が推していた空冷システムを不採用し、当時一般的となりつつあって壊れにくい水冷システムをエンジンに組み込んだ他、誰もクリアできないほど厳しいと言われたマスキー法という排ガス規制を初めてクリアしたというCVCCエンジンを開発したこともあって、大きな話題を呼び、世界的な大ヒットへと導かれました。
…これから分かるように、初代のシビックは凄いクルマなのですが、どういうわけか草ヒロでは意外なほどよく見ません。現役や博物館展示車両としてはそこそこ見るので、現存数が極端に減ったというわけではないのでしょうが、本当に不思議なくらいよく見ないものです。
…というか、ホンダ車って軽以外草ヒロとしてあまり見ない気がするのですが、いかがでしょう?
この個体も、天然草ヒロというよりはヤードモノですし、いつかはちゃんとした草ヒロ姿を見てみたいものです。
この個体で特質すべき点は、グレード。RSというスポーツグレードで、現在でもフィットに採用されている伝統あるグレード名です。
自作と思われる、ボンネットリアゲートの黒塗りとレザートップが素敵な個体でした。また、フェンダーには阪神タイガースのシールのようなものが貼ってありましたが、元オーナーさんはファンだったのでしょうかねぇ。…どうせなら、黄色と黒のツートンにした方がよかったような気がしますがね。
と、とまあ、それはさておき…
ホンダ Z ハードトップ SS(SA)
1972~74年式
山梨県甲府盆地にて 2018年1月2日撮影
もう一台のホンダ車を。
Zです。ちなみに後期型。
リアガラスを囲う独特な形状のモールから、"水中メガネ"と呼ばれているクルマです。…にしてもこのあだ名、凄く言い得て妙だと思いませんか?この表現しにくくも特徴的なリアガラスの形状を、誰もが一度は使ったことのある水中メガネというアイテムを使って例えているのが素晴らしいですね…!それに、聞いても一瞬ピンとこないけれど、よくよく考えてみれば納得するという時間差攻撃(?)も面白いです。…一体だれが、いつから使い始めたのでしょうかね?