ボルボ 740GL(E-7B230)
1984~92年式
山梨県甲府盆地にて 2017年3月25日撮影
ラストの一台のすぐ近くにて発見した草ヒロ。
古くはないので、ラスニで紹介するにふさわしい個体なのか疑問を抱かれそうなクルマではありますが、僕は十二分に珍しいと思っています。だってまさか、山梨の果樹園にスウェーデンのボルボが草ヒロになっているだなんて、誰も思いもしないでしょう!
どんな年式・どんなジャンル・どんな国のクルマでも、何でもかんでも草ヒロにしてしまう草ヒロ王国山梨県、畏るべし!草ヒロにとり憑かれているかのような地域です。
ボルボというと、崖からクルマを落とす実験の様子をCMに流して安全性をアピールしたり、歩行者用エアバッグや自動ブレーキなどといった装置をいち早く採用するなど、"ボルボといえば安全"というイメージ。あるいは、イケアやアルテックといった、ナチュラルさやオーガニック感を大事にした、おしゃれで温かみのある北欧家具を彷彿とさせる木目調インテリアが特徴的な、"ボルボといえばお洒落"というイメージ。
基本的にイメージは悪くないメーカーであります。
そんなメーカーのクルマが、土臭い果樹園の中で物置になっているとは、ギャップもいいところ。まさか当のボルボも、異国の地の果樹園で物置にされるとは夢にも思っていなかったことでしょう。
ちなみにこのボルボは、740という最上級セダンである760の弟分的存在のモデル。
見た目はほぼ760と同一ですが、エンジンは6気筒ではなく4気筒のみ、クロムパーツが省かれるといった低コスト化が図られています。