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Channel: ころころな趣味。
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長野の雪道ドライブ(3)

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モーリス オックスフォード サルーン

1961~71年式

長野県松本盆地にて 2015年2月8日撮影

 

シビリアンの近くで発見した外車の放置車両。

ボディデザイン的にイギリス車であると直感で分かりましたが、それまで。

英国の自動車はブランドやメーカーが多岐に亘っており、車種が非常に豊富なうえに、日本ではどうもマイナーな存在なのでサンプルが少ないため、知識不足に陥りやすいお国のクルマなのであります。…というわけで、例に漏れずこのクルマも車名はおろかメーカー名すら分からないという状況でした。

記事を書くにあたり、メーカーすら分からないのはさすがに良くないということで、色々な文献を調べたところ、メーカーと車名が判明しました!良かったです!

 

これは、イギリスの自動車メーカー:ブリティッシュレイランド(BL)が製造し、BLブランドの一つであるモーリスで販売されていたオックスフォードという名前のクルマです。いかにもイギリスらしい名前であります。

ウインカーの形状から、1961~71年まで製造されたシリーズⅥとまで分かりました。シンプルでまとまりの良いデザインながらも、テールフィンやフロント目一杯に広がるグリルが個性を主張しております。

 

イギリス車の特定で苦労することは、やはりブランドの多さですね。イギリスの自動車会社自体は1968年の頃には最早、BL一強といっても差し支えない非常にシンプルなものであったのですが、BLに至るまで元々存在していた数多くの自動車メーカーの吸収合併を繰り返し、BMC→BMH→BLMC→BLというようにどんどん企業は肥大化、ブランドの数も多くなっていきました。

メーカーの種類が多いのは個性が豊かでまだいいとしても、イギリスのようにその多くのメーカーを一つの企業にまとめて企業力を高め、ブランドを細分化するというのは、元々豊かだった各ブランドのクルマの個性が失われてしまうということになってしまうので、諸刃の剣なのですよね。

事実、どれも似たり寄ったりなクルマになってしまったイギリス車は国際市場で売れ行きが悪くなり、現在残っているのはロータスやロールスロイス、アストンマーチンなどのように尖がったクルマを製造するメーカーのみとなってしまいました。…とはいえ、それらのメーカーも他国の企業の傘下に入っているので、イギリスの自動車産業は事実上壊滅したと言っても過言ではないでしょうね。

 

前回・今回と市街地で発見した旧車や放置車を紹介してきましたが…次回こそは峠の草ヒロの紹介になるか…!?


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