今回紹介するのは、現在の日産のイメージリーダー的な2車種をご紹介。
日産が生み出したあのスポーツカーと、プリンスが生み出したあのセダンです…。
日産 ダットサン・フェアレディ
1500(SP310)
1965年式
日本の名車歴史館にて 2014年8月4日撮影
まずはフェアレディZの祖先:ダットサンフェアレディです。フェアレディZ、10年以上FMCが行われていないためか随分影が薄くなってしまいましたが、日産のGT-Rと双頭を成すイメージリーダー的存在として、まだまだ健在な“ハズ”です。
そしてこれは、意外なほどに見かけない、2代目ダットサンフェアレディの前期型。
この型のフェアレディは、どうもこの水色のイメージが強いです。とても似合っていると思います。
日産 ダットサン・フェアレディ
1600(SPL311)
1967年式
日本の名車歴史館にて 2014年8月4日撮影
お次は中期型。前期型よりは見かけるものの、後期型よりは見かけません。
これは左ハンドルなので、SP311ではなく輸出仕様のSPL311型ですネ~。
日産 ダットサン・フェアレディ
2000(SRL311改)
1968年式
日本の名車歴史館にて 2014年8月4日撮影
そして最後は後期型は後期型でも…ただの後期型ではなく、レーシングカーのフェアレディ。
この博物館、前期中期後期の2代目ダットサンフェアレディを揃え、しかも後期型はレーサーモデルという、ダットサンフェアレディに対する謎のこだわりを見せておりました。
昭和中期らし色遣いがエモいですねぇ。フロントフェイスはとにかく真っ黒で精悍な雰囲気がこれまた素敵。
プリンス スカイライン 1500(S40)
1965年式
日本の名車歴史館にて 2014年8月4日撮影
…で、日産のイメージリーダーの一つがフェアレディZならば、もう一つはやっぱりコレ、スカイラインですよね…!
スカイラインは元々プリンス自動車工業の製品でしたが、プリンスが日産に吸収合併されると、スカイラインの名前は消えずにそのまま残り、3代目以降日産が開発を継続することになりました。
今でも進化を続けるスカイライン。最近のMCにおいて、GT-Rっぽい顔つきに変貌したり、あの伝説のクルマ:400Rを名乗るスポーツグレードが登場したり、自動運転システムが搭載されたりと、様々な要素でクルマ好きの間では大きな話題を呼んでいます。
これはプリンス自動車が開発に携わった最後のスカイライン。2代目前期型。
自動車レースにおいて市販車ほぼそのままのスタイルながら参戦し、レース用に開発されたエンジンが強暴も強暴で、多くのレースで優勝を飾って“スカイライン伝説”を作った凄いクルマです。あのポルシェを一瞬でも抜き去ったというエピソードも有名。
市販モデルは何の変哲もないただの大衆セダンだったため、羊の皮を被った狼とも呼ばれました。
日産 スカイライン 1500GL(C10)
1972年式
日本の名車歴史館にて 2014年8月4日撮影
S40とレーサーフェアレディの間には…ハコスカが。この博物館に展示されていたスカイラインセダンは、S40とハコスカの2台だけでした。
言わずと知れた、日産の…いや、世界に誇る日本の名車。
旧車の王様と称するにふさわしい程、現在でもよく見かけます。博物館やイベントへひとたび赴けば、1台は必ず見ることが出来るでしょう。こういった旧車によくある、草ヒロでは滅多に見かけない、というのもハコスカにも当てはまりますね。
寄贈される前のオーナーさんがカスタム志向だったのか、ハコスカに似つかわしくないようなデザインのスポークホイールが履かれていました。ハコスカをカスタマイズする人は、大方ワタナベのホイールを履かせるものですが、前オーナーさんは中々独特なこだわりをもってカスタマイズされていたようです。
定番のGTではなく、ショートノーズなGLというのも高ポイント。