今日は、日産のネオクラ・放置車を3台ご紹介します!
日産 アベニール
サリュー X(E-PW10)
1995~99年式
神奈川県西部にて 2015年4月19日撮影
まずはこれ。初代アベニール。
初代アベニールが出た頃の1990年代は、レガシィツーリングワゴンを発端とするステーションワゴンブームの真っただ中で、日産車も例に漏れず様々なステーションワゴンを世に送り出していました。
サニーカリフォルニア、ADワゴン、ウイングロード、プリメーラワゴン、セフィーロワゴンなどなど…しかしそんなブームも過ぎ去り、ステーションワゴンブーム発生の時を同じくして、エスティマを発端とするミニバンブームの方が優勢になってくるとステーションワゴンは次第に淘汰、終にはウィングロードが残るのみとなってしまいました。あれだけ多かった2BOXライトバンも今やNV150のみです。
そんな栄枯盛衰をそこはかとなく感じさせるこのクルマ:アベニールは、スカイラインワゴンとブルーバードADワゴンを統合した新型車として1990年に登場しました。この個体は後期型で、全グレード名にサリューが付いているので、特にアベニールサリューと呼ばれています。
ステーションワゴンブームの折に上手いこと投入されたためか、結構販売は好調。現在めっきり見かけなくなりましたが、僕が小学校低学年生だった15年近く前であればまだ地元でもたま~に見かけた記憶があります。
住宅が密集する道路をチャリ漕ぎし裏路地へと入って、袋小路に迷い込んだ時に偶然発見しました。
タイヤの空気が若干抜けており、更には苔まで生えていることから、状態は良いですが放置車である可能性が濃厚です。
日産 スカイラン 2ドアスポーツクーペ
GTS-t typeM(E-HCR32)
1995~99年式
神奈川県西部にて 2015年4月19日撮影
歴代スカイラインの中で一二を争うほどの人気を誇る名車中の名車:R32です。
開発時期がバブル期であったことと、90年代で日本一になろうという901運動を推進していただけはあってその完成度は高く、大きなヒットを記録しました。
R32が名車になったのは完成度の高さだけではありません。あの伝説の名車:GT-Rがケンメリ以来の復活を遂げたのです!これは大きく話題を呼び、ただニュースになっただけでなく、ハイパフォーマンスカーにしてはかなり売れました。今回紹介する個体はGT-Rではありませんが、R32のGT-Rは今でも現役を見ることが出来ます。
今回紹介するのはFR 6気筒ターボモデルのGTS-t。そして前期型。フォグランプもついてます。
4気筒のファミリーライクなグレードよりはよく見かけますが、個人的な印象では現在はGT-Rばかりが残っていてGTもそんなに見ないかな?といった具合です。
月極駐車場の隅に放置されており、タイヤがパンクしていたりボディのコーティングが剥がれていたりと、ちゃんと放置車しております。
シンプルながらもシャープでスポーティな雰囲気が巧いこと取り入れられたこのデザイン…カッコいいですねぇ!
日産 スカイライン
4ドアセダン GTS(E-HR33)
1996~99年式
神奈川県西部にて 2015年4月19日撮影
この探索ではR32だけでなく、その子供であるR33スカイラインも見つけました。これは後期型で、R32とは違いバリバリの現役車両。
カスタマイズされやすい車種ながら、エアロは勿論、ホイールまでノーマルという素敵な個体。一応スポーティな6気筒モデルでしたが、6気筒の中で一番スタンダードなGTSということもあってか、完全にファミリーカーとして使われているようです。
R33は、R32で不評だった居住空間の狭さと荷室の狭さを改善するため、ローレルをベースとして居住スペースを拡大、荷室もゴルフバッグがゆったり入るくらいまでに拡大されました。また、GT-Rは続投され、ボディ剛性や直進安定性をR32よりも高め、ニュルブルクリンクのタイムを更新したことで話題になりました。
…このように、セダンはファミリーカーとして、GT-Rはハイパフォーマンスカーとしての正常進化を遂げたのにもかかわらず、やれサイズが大きくなっただやれ重たくなっただの、色々と批判が噴出し、果ては失敗作と呼ばれてしまうまでになった不憫なクルマです。