トヨタ マスターエースサーフ
4WD スーパーツーリング(R30系)
1988~92年式
山梨県甲府盆地にて 2018年9月16日撮影
長い坂道がどこまでも続く国道を爽快に駆け抜けておりますと、カーブの途中に草ヒロが…!
示し合わせたようにクルマを停められるくぼみがあったので、そこに停めて撮影を決行しました。
あまり古くないように感じますが、これはマスターエースという、ライトエースとタウンエースの兄弟に突如現れた末っ子。先日救急車化されたものを紹介したばかりですが、その時は解説していなかったので、このクルマに関する解説をば。
マスターエースは、旧車・草ヒロ探索をしたことがある人ならお分かりいただけるでしょうが、中々見かけないレアモノちゃんなのです。生まれた順番的に末っ子とは言っても、この三兄弟の中では一番上級なポジション。言うならば、ライトエースワゴン<タウンエースワゴン<マスターエースサーフ<ハイエースワゴンといった具合です。
結局、知名度の低さや中途半端なポジションが祟った為か、さして売れることもなく、後継者不在のまま一代限りでその一生を終えた不憫なクルマなのです。
ミニバン市場が成熟してきた近年、活気づけの起爆剤としてか、ライトエースワゴン/タウンエースワゴンの流れを汲むノア/ヴォクシーの小型ミニバン兄弟に、突如末っ子が登場。…その名も、エスクァイア。そのポジションは末っ子ながらも、上級車種のアルヴェル兄弟との中間を埋める、ノアヴォクの上位車種として登場。マスターエースとポジションがモロ被りですが、一応好調に売れているようです。
果樹園の物置として使われており、出し入れがやすいようするためか、スライドドアが外され、簡易的なカバーに置き換えられているという、独自のカスタマイズが施されておりました。