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Channel: ころころな趣味。
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ぶらり博物館めぐりの旅 in 九州 【後篇】(6)

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スバル 360 スーパーデラックス(K111)

1961年式→1967~68年式

日本の名車歴史館にて 2014年8月5日撮影

 

終戦後、戦闘機を造ることをやめてからはスクーター屋さん状態だった富士重工業。

そんな富士重を現在のように一大自動車メーカー:スバルへと成長できたのも、このスバル360があってこそでした。

てんとう虫の愛称で親しまれたカワイイフォルムの軽自動車は、大人四人を乗せながらもシッカリとした走りをみせ、当時の日本の道路事情に合わせた堅牢な足回りながらも、大衆向けに低価格で提供されて大ヒットを記録しました。

これまで庶民の高嶺の花であった“クルマ”という存在を、一家に一台レベルまで引き下げたのはスバル360あってこそのものでしょう。こうして高度経済成長期真っただ中となる1960年代に入り、スバルの存在は、競合メーカーの軽自動車の基本性能を押し上げることに貢献し、モータリゼーションをより加速させたのです。

 

このてんとう虫は、ボンネットのスリットの形状からすると第二期顔第三期顔。また、エンジンフードのスリットの形状やテールランプの形状サイドマーカーがあることからすると第二期顔第三期顔の後期型ですね。

博物館やイベントでよく見るてんとう虫は大体これか第三期顔第二期顔ですネ。

 

 

2019年10月1日追記

 

ポルシェ356Aさんより、年式が間違っているのではないのかというご指摘をいただきました。

博物館のプレートに書かれていた年式を盲目的に信用してしまい、精査しなかった結果です。

全く恥ずかしい限りですが、1961年式というとフロントはこの顔で、サイドウィンドウとリアはデメキンと同じタイプということで、博物館の日とも間違えてしまったのでしょう。…コーションプレートを見ればいいだけの話のような気もしますが…。

しかし、間違っていたのは博物館の方だけでなく、僕の方も間違っておりました!

第二期顔と書きましたが、これどう見ても第三期顔です。…なぜこのような不可解な見間違えをしでかしたのか全くもって不明ですが、これは第三期顔です。第三期顔。大事なことなので二回言いました。

そして、サイドマーカーがあるので第三期顔の後期となります。年式的に言えば、1967年式か1968年式のどちらかということになりますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

加えて、てんとう虫の派生モデルを紹介いたします!

 

 

スバル 360カスタム デラックス(K111)

1967年式→1968~70年式

日本の名車歴史館にて 2014年8月5日撮影

 

スバル360は、スバルの屋台骨を支える大黒柱であったため、車種展開を増やす前は派生モデルを増やして顧客を増やそうとしておりました。屋根が幌になったコンバーチブルで趣味性にこだわる人を引き込もうとしたり、コンバーチブルをベースに、リアサイドウィンドウの部分が蝶番で開閉出来るようにして荷物の積み下ろしを容易にさせた、コマーシャルで商用利用によるシェアを拡大しようとしたり…色々な手を打ちました(コマーシャルはかなりのレアものです!)。

そしてこの“カスタム”というモデルも派生モデルの一つ。ご覧の通り、ボディ形状がバンタイプになり、リアハッチが付いた商用モデル。コマーシャルは名前の割に商用車というにはあまりにお粗末なものだったので、それの改良版として登場しました。

“スバル360バン”ではなくカスタムと名乗ってしまうところに魅力を感じます。なんだかおしゃれです。

てんとう虫派生モデルのなかでは一番よく見かけるタイプです。それでも滅多に見ないのですが…。

 

 

2019年10月1日追記

 

こちらはご指摘をいただかなかったのですが、どうやらカスタムの年式も間違っているようですねぇ。

第四期顔になったのは1968年からですので、1967年式はあり得ません。

博物館のプレートに書かれていた年式を盲目的に信用してしまい、精査しなかったために誤記してしまいました。申し訳ございません。


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