いすゞ エルフUT 1.5トン積
ハイルーフパネルバン(KC-VHR69K-4C)
1996~2001年式
神奈川県西部にて 2015年4月19日撮影
皆さん、このクルマを見て、名前がパッと思い浮かびましたか?
分からなかった、見覚えはあるけど思い出せない…そんな方も多いのではないでしょうか。
これは僕が大好物とするマイナー車の一つで、エルフUTという名前です。
…そう、エルフです。顔はビッグホーンみたいで身体はエルフのようなトラックでも何でもないけど、誰が何を言おうとエルフなんです…!
ビッグホーンの顔を流用して地味ぃにコスタダウンを図っています。こういう部品の共通化によるコストダウンのような企業努力って結構好きです。
エルフハイルーフ、ハイパック…昔から全然売れないいすゞのウォークスルーバン。そしてエルフUTもあまり売れず終了、ビギンというクルマにバトンを渡しますが、それも最強のクイックデリバリーには全く勝てずに終了。
また、エルフUTは日産にもOEM供給されており、アトラスMAXという名前で売られていました。もうマイナー車のオンパレード。アトラスMAXも全然見ません。AD-MAXとともにレア度はMAXレベルです。
では、いすゞのマイナー車をもう一つ。
いすゞ アスカ LJ(LA-CJ3-SJ)
2000~2002年式
神奈川県西部にて 2015年4月19日撮影
アコードではありませんよ!トルネオでもありませんよ!
…と言いたげなように、グリル中央に燦然と輝きを放つISUZUマーク。
これはアコードのOEMであるアスカ。4代目になります。後期型です。自社生産時代よりもOEM時代の方が歴史が長いという皮肉なクルマ。
アスカはフローリアンの後継として登場し、フローリアン・アスカとして売られるもほどなくしてアスカになります。名前は日本的でとてもよろしいのですが、肝心のデザインは和風でオリジナリティ溢れるものではなく、まるで就活時の日本人のように画一的。
フローリアンの頃の特徴的なスタイルは一切引き継がず、本当に普通のセダンになってしまいました。当時の全メーカーのセダンを平均化したような本当に特徴のないデザインです。特徴がないのが特徴と言っても過言ではないでしょう。
…しかし、それは裏を返せば、“シンプル”で“クリーン”なデザインであるということの証。工業製品的な美しさを持っていると言えます。
なんだかボロクソにけなしたみたいになってしまいましたが、僕は初代アスカのデザインは好きです。
…紹介するのは4代目のアスカなのに初代の話ばかりしてしまいましたが…。
このモデルについては語ることは特にあるまい…。
ちなみに、ウチのすぐ近所に4代目前期のシルバーがいたのですが、いつかは撮ろうと思っていたら、いつの間にか現行の一代前のアコードになっていました…。早く撮っておけばよかったのですが、もう後の祭りです。
オーナーさんが意識したのかどうかは分かりませんが、地味に車種に繋がりがあるのが妙に腹立たしいです笑