今回より、『ぶらり博物館めぐりの旅 in 青森』シリーズのメインとなるフェードに突入します…!
これまでの流れとしては…
① “オールドカー・オートバイコレクション展示館”に入館する前に発見した博物館の敷地内にいた旧車やネオクラを5台紹介
② いざ博物館に入ろうとするも、何故か開いておらず、入館はあえなく断念となったものの、適当に周囲をブラブラしていたら、旧車専門の中古車屋を発見し、そこの売り物の旧車とネオクラを3台紹介
…といった具合でした!
そしてこのシリーズのメーンイベントというのは、巨大な旧車ヤードの発見です…!
なんと、何十台もの旧車が鎮座するヤードにありつけることが出来ました!
…NJ号クラスの大物は当然いませんでしたが、それでも充分珍しい大物個体の数々を堪能することが出来、博物館に行った場合とあまり変わらない台数を収穫することができたのです。
まさに、旧車ヤードは“天然の自動車博物館”と言えるでしょう!
…というわけで、今回からはヤードの旧車を紹介していこうと思います。
では、まずはヤードにいた外車を一気に紹介してこのセクションの始まりとしたいと思います…!
どうぞ!!
フォルクスワーゲン 1303×2
橙:1973~74年式
緑:1972~78年式
青森県にて 2015年8月2日撮影
まずはオレンジとグリーンのカラフルでキュートなビートル2台。
やはりビートルはワールドワイドに人気がある車種である為か、グリーンの方は部品がとられまくって悲惨な状態になっていました。
オレンジ色の個体は、フロントガラスが湾曲していて尚且つ、フェンダー上にウインカーがあるため、1973~74年式と分かりました。
ころころが発見するビートルはどういうわけか、大抵このモデルです。
グリーンの個体は、リアサイドの通気口が三日月形で尚且つリアウィンドウが大きめなので、1972年以降のモデルだと分かります。フロントウインカーの位置とフロントガラスの形状が分かれば、更に年式を狭めることが出来るのですが…このアングルからは無理ですね汗
ビートルの歴史は確かに長いのですが、ずっと同じモデルを惰性で販売してきたということは無く、こう見えて実は細かなモデルチェンジが繰り返されて改良が重ねられており、デザイン上の違いもあるため、細部を見ればこのように年式を絞ることも割と容易なのです。違いさえ覚えれば楽しさすらも感じます。
フォルクスワーゲン 1303
1972~78年式
青森県にて 2015年8月2日撮影
このヤードにはまだ他にもビートルがいました。
今度は、パステルカラーな水色が可愛らしい癒し系のビートル。
リアサイドの通気口が三日月形で、リアウィンドウが大きめなので、グリーンビートルと同じ1972年以降のモデル。これまたグリーンビートルと同じく、フロントガラスの形状とフロントウインカーの位置が分からないため、これ以上年式を絞ることは不可能でした。
フォルクスワーゲン カルマンギア
クーペ(タイプⅠ)
1959~69年式
青森県にて 2015年8月2日撮影
このヤードにいた外車でころころ撮影したものはこれで全て。
フォルクスワーゲンがお気に入りなのか、またもワーゲンの旧車です。
ビートルのクーペ/スポーツカーVer.として開発が進められた、カルマンギアという名前のフォルクスワーゲン。
タイプⅠと呼ばれるカルマンギアは、その名の通りVWタイプⅠ(ビートル)がベースとなっていましたが、カルマンギアの人気が上昇するにつれ、大型版も開発されることに。それはVWタイプⅢがベースになっていたので、タイプⅢと呼ばれています。
カルマンギアと言われて、まず思い浮かべるのがこのカタチでしょう。これがタイプⅠのカルマンギア。
実はタイプⅢの方が後に出たのにもかかわらず、すぐさま生産が終了してしまったため、タイプⅢは結構マイナーな存在なのです。
タイプⅠは20年という、ビートルほどでないにしろかなりの長期間生産されていたため、ビートル同様何度かMCを行っていました。
このカルマンギアは、フロントウインカーとテールランプの形状からすると、1959~69年まで生産された中期型と分かります。また、中期型の中でも、生産時期によって排気量が1200cc, 1300cc, 1500ccと異なるのですが、残念ながらころころの知識ではこれが何ccのエンジンを搭載しているモデルなのかが分かりませんでした。
フォルクスワーゲンにお詳しい方で、このクルマの排気量が分かる方、どうかご教示お願い致します…!
ところでこのカルマンギアですが、一見するとオサレなカブリオレモデルに見えますね。
しかし、幌(らしきもの)がフロントガラスに完全に食い込んでいるので、これはカブリオレに見せかけたクーペでしょう。いわゆるレザートップのようなカスタマイズが施されているものと思われます。
よりリアルにするために、リアウィンドウを付け替えたり、ビスまで埋め込んだり…と、中々凝った素敵なカスタムだと思いました。