本日より、“二泊三日草ヒロ旅行”の一日目に発見した草ヒロの中から3台厳選した草ヒロをお送りする、『The best編』をスタートします!
まずは第三位から紹介しましょう!
トヨタ コロナ セダン(140系)
1982~83年式
山形県にて 2015年7月18日撮影
いかかでしょう?
一見するとただの新しいクルマって感じですが、これがそうそう見かけるモンではないのですよ。
少なくとも自分は、140コロナの草ヒロはこの個体しか見つけられていませんし、現役含めても3台しか遭遇しておりません。
草ヒロとしては初のお目かかりということで、発見出来たときはかなり嬉しかったです。
なぜここまでマイナーな存在なのか?
『年式が中途半端だから。』
…という理由もあるかも知れませんが、それだけではないところころは考えています。
…というのも、140コロナは殆どの期間、次の代の150系コロナと販売されていたのです。
当時の小型車業界は、軽自動車も登録車も、駆動方式の大転換期を迎えていました。昔ながらのFR方式から、スペース効率がFRよりも高めのFFへと軒並み駆動方式を変更するというものです。
トヨタはこの転換にかなり慎重な姿勢を取っていたようで、140系コロナが登場してから僅か1年後にFFとなった150系コロナを投入し、FRのコロナとFRのコロナを併売しておりました。要は、FFを拒絶する顧客が現れても赤字にならないような対策ですね。
結果は杞憂に終わり、FFのコロナも問題なく受け入れられました。
コロナのFF化は無事成功を収めたというわけです。
裏を返せば、FRだった140コロナはFFコロナよりも売れなかったということ。…実際にそういったデータを発見したわけではありませんが、同期のFFコロナと比べて、140コロナが見かけないワケを考えると、その可能性が高いということです。