日産 ジュニア(41型)
消防資機材運搬車
1965~70年式
青森県にて 2015年8月2日撮影
ポンプを積んでいるわけでもなく、カラーリングが消防車なだけのシンプルなトラック。
これは恐らく、消火活動に必要な機材を運搬するための車両:消防資機材運搬車だったものと考えられます。
ベースとなっているのは、1950年代から存在する歴史ある日産のボンネットトラック:ジュニアです。
同社にはダットラやサニトラという超有名なドル箱ボントラがいましたが、ジュニアはダットラよりも更に上のクラスのトラックとして開発されました。『ダットラじゃ小さいけど、大型ボントラじゃ大きすぎ』という層がターゲット。
これは2代目の後期型ですが、ジュニアは3代目まで開発され、1980年代に突入しても堅実に販売が続けられていましたが、日本においてボンネットトラックの需要が減っていくにしたがって売れ行きも落ち、終にはダットラに吸収される形でその生涯を終えました。
これは、トヨタのスタウトとハイラックスの関係にも似ていますね。
ボントラやオート三輪が減っていった昭和後期ですが、今や商用車市場そのものが危ういのが悲しいところ。
ライトエースが無くなったり(その代わりダイハツからグランマックスが出ましたけどね)、アクティやボンゴも近いうちに生産終了する予定だったり…昔あれだけあったバリエーションがウソのように無くなっています。現在残っている商用車でも半分近くはOEMですし…。
いち商用車好きとしてはなんだかなぁといった感じです。
…とは言え、これも時代の流れ。ここで脱落していくモデルは、ただ販売力や求心力がなかったというだけのことなのでしょう。
日産 アトラス 2.0t(H40系)
1988~92年式
青森県にて 2015年8月2日撮影
日産繋がりとして、単体では紹介できない初代アトラスの車載車もお見せしておきましょう。
荷台には数多の資材が積まれておりました。
ナンバープレートは付いたまま、車検シールは一世代前の新しいデザインだったため、比較的最近まで現役だったようです。